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二度観てしまうドラマ [小説と映画]

去年は 『逃げるは恥だが役に立つ』と『カルテット』を
TVerで観られる一週間の間 二度観てましたが
この秋は 『コウノドリ』と『陸王』ですね。
吉行淳之介さんは 「再読の価値ある小説は 正しい」
と仰ってました。「再読する度に新しい発見をしてしまうのは
新作でも古典だ」と。又「古典と称されていても 再読し難い
作品も私にとって幾らでもある」by吉行淳之介。

上記4作品のテレビドラマは おそらく
ドラマとして「正しい」のかもしれません。
但し私が吉行先生ほどの批評能力があるわけでは
ないので 甚だおこがましいのですけれど。

『陸王』は 『小さな巨人』や『半沢直樹』を制作した演出陣。
市川右團次さんがご出演されていても 歌舞伎芝居を
抑制しているのが 面白いです。しかも
目の芝居が必然となる以外は アップサイズを控えめにし
ロングサイズを多用しているところが 私は好感を持ってしまう。
ストーリィラインは 勧善懲悪ですが 悪い銀行員君でさえも
おぉぉ こう変わるか という辺りは なかなかですね。

 本来阿川佐和子さんが 足袋屋さんの社長夫人が穏当ですが
敢えて壇ふみさんを気風のいい姐さん社員役にしなかったのは
正解でした。阿川さんがあそこまで芝居心があったとは
意外でした。お見事です。阿川さんとキャスティングされた方に
拍手です♪ 『下町ロケット』以来のモノ創りドラマ。
マーケティングと言う仕事も そういう面白さ、
モノ創りのシナリオを描くことが
とても愉しい仕事でした。

『コウノドリ』
先々週の死産の回は 殊更観直しました。
洋菓子屋さん夫妻を演じた 深水元喜さんと篠原ゆき子さんが
共に好演されていたのは ネット上でも話題でした。
このお二人で『自虐の詩』を再度トライしたい・・・と
思うプロデューサーは いないかなぁ と思いました。
深水さんで『ゴルゴ』ってのも いいかもしれません。
このドラマでも「殺し屋」と反応されてしまうケーキ職人でしたし。

 医療系ドラマは 『コードブルー』にしろ『ドクターX』にしても
高視聴率らしいですが 『コウノドリ』は
ドラマの深さが ちょっと他局の2作品とは違うように
私は思います。医師に死生観まで任せることの切なさ 
危うさ それに向き合うことしか
できないのが ドラマの作り手としての限界。
それでも 心の洗濯屋さんたるドラマの作り手たちは
せめて 医師たちに死生観まで背負わせてしまうことを
世間の人々に訴えかけることは 臆せず為すべきなのでしょう。
このドラマの原作漫画の作家さんも 心の洗濯屋さんとして
そうせざるを得なかったでしょう。

意外なことに大好きなクドカンさんのドラマを二度観してません。
二度観すれば 台詞の中にきっとある芸の細やかさに
気付くのかもしれませんね。それにしても子役の使い方が巧い。
そして このまま今年のクリスマスからの回想で
ドラマの結末が どうなるのかは 未だ予測がつきません。
『カルテット』も最後から3作め辺りからガラガラと急展開し
素晴らしいカタルシスへと我々を誘ったチームですので
愉しみですね。

 綾瀬はるかさん主演の『奥様は取扱い注意』は
毎回 綾瀬さんの吹き替え無しのアクションシーンのみ
その場で繰り返し観ます。
ただ話が・・・・作り込み過ぎていて嘘くさい。
嘘がばれるのが怖くて嘘の上塗りするが如し。
どうも私には感情移入し辛い。
本田翼さんは 『ワニトカゲギス』の時の方が
数倍 いや数十倍良い。TBSの坪井ディレクターさんは
主演女優(本田翼さん)の顔に影が降りても
その影を活かして本田さんを美しく撮る腕がある。
フェルメールライティングを大切にすると
そうなるのです。
綾瀬はるかさんと坪井ディレクターさんは
『わたしを離さないで』で組んでいましたっけ?
そういえば 私はブログで『わたしを離さないで』について
書いた折り 原作者のイシグロさんの方が
村上春樹さんよりノーベル文学賞を受賞するのは
早いような気がするって書いてたんですよ。
やったぁあ 預言的中!って 莫迦な私。
忙中閑ありとて妄言多謝。失礼をば致しました。


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秋ドラマ~TVerで観られるのだけ [雑感]

ほぼ日でも秋ドラマ特集してますね。
でも開始前の座談ですので肩すかし気味。
それでも脚本家の森下佳子さんが参加しているから
面白いですね。

さて
『コウノドリ』TBS 
金子ディレクター氏がプロデューサー&ディレクターなので
安定しています。『JIN』のメインでしたし
シナリオコントロールも巧みです。
『カルテット』で高橋一生さんの元・奥さん役を演じた
高橋メアリージェーンさんが キャリアウーマンの
出産鬱の危うさを見事に演じられていました。
全く『カルテット』と異なる役柄でしたが
巧いですね。彼女からその演技力を引出した
監督の腕も素晴らしいです。
にしても 医療ドラマが流行る世間ですな。
『コウノドリ』を観て思うのは
ほぼ新生児に近い赤ちゃんが出演されていることに
驚かされます。テレビCMで一番気を遣うのは
赤ちゃんの撮影でしたから。俳優さんが本物のほぼ新生児を
抱き上げるカットですら本物の赤ちゃんです。
ちょっとはらはらしますけど。

『監獄の御姫様たち』 これもTBS
クドカンさんのシナリオなので台詞が曲者です。
土井ディレクターさんと坪井ディレクターさんなので
カメラ位置と距離感 レンズ選び 間違いないです。
普通はこんな観方はしませんが 私は映画で
心の洗濯屋さんになりたかったので ハハハどうしても。
但し 話はグチャグチャでして フラッシュバックという
回想形式がまぜこぜすぎて 感情移入しにくいわぁ。
宮藤官九郎さんは 満島ひかりさんを起用する時は
必ずショートカットの気の強いややサディスティックな
性格を表に出す役向きを書かれますね。
『カルテット』の すずめ役とは随分 違う。
というか あのすずめ役は やはり彼女の代表作なのですよ。
おやおや 又『カルテット』だ・・・・。
『逃げ恥』と『カルテット』が立て続けだった
去年の秋冬は 奇蹟だったとつくづく思ってしまいます。

 菅野美穂さんは今後 クドカンドラマの常連になるでしょう。
凄く複雑な背景を持っているくせにあっけらかんとしている
その落差をカットごとに演じられる女優さんは 少ないです。
キョンキョンは おかえりなさいませ。の感じ。
後のクドカン組方々は いつもの通りどこからがアドリブだか
判らない やりたい放題。

ついでだからTBSをもう一本。
『陸王』
池井戸さん原作だから 良い銀行員と悪い銀行員で
勧善懲悪とモノ創り感動秘話。日曜劇場の最早定番です。
あのぉぉ それにしてもですよ 役所さんの鼻の下の髭
どうしても 私は 怪談噺の稲川淳二さんに見えてしまって
笑っちゃうんですよね。
 後味の良い日曜の夜を提供する
TBSのドラマ作りには敬意を表します。心の洗濯屋さんです!

最後に。綾瀬はるかさんドラマ。
今年はガッキーが夏で秋が綾瀬さんです。
日テレ『奥様は取扱い注意』
綾瀬はるかさんの 殺陣はあれだけアップだと
ご自分でおやりになってるのが明白になります。
天然ボケキャラですから そのギャップが 
半端ではございません。運動能力は高いが
言う事は 天然すぎる・・・・ なんだ
綾瀬はるかさんは 女優界の長嶋茂雄なんじゃないか!
発見です。でも最近の若い世代は長嶋茂雄さんをご存じない。
なんかそれって可哀想な気がするので 
綾瀬さんには みっちり天然発言しまくって頂きたい。
我々の世代は長嶋さんネタでどれほど 辛い時に
爆笑して助けられたことかわからんですからね。
若い衆よ 長嶋さんは芸人ではないですよ。
日本のプロ野球を代表するれっきとした大スター大打者です。
あれ?ドラマについて・・・
まぁ 孤児だった主人公が特殊工作員から足を洗って
戸籍を買って 別人になりすまし 或る富裕層の棲む街で
新婚の専業主婦として 嘗ての経歴を活かして
悪い奴等をやっつけるという 他愛の無い噺です。
余り面白くないんですけど 綾瀬はるかファンとしては
とりあえずチェック致します。『ホタルのヒカリ』のような
コメディエンヌ爆発とはいかないけれどアクションスターとしての
綾瀬はるかさんを 愉しむのも 良き事かな。
西島秀俊さん演じる夫も謎な存在なので 最終話に近づくほど
愛するダーリンとの哀しい別れになりそうでならなそで・・・
ややっこしいなぁ~ ややっこしいのがお好きな方々様は
どうぞ。
嘗て『MOZU』という謎めきすぎて失敗しちゃいました!
という例もございますが。あそこまで下手はしないでしょう。
なにせ『MOZU』は あの諸悪のイコンだるまを 
ビートきよしさんが演じるのじゃなくて
ビートたけしさんだったのです。これは酷い。
しかも『地獄の黙示録』のカーツ大佐を演じた
マーロンブランドを想定していたなんて・・・ 
勘弁してくださいよぉお。たけちゃんマンは
マーロンブランドほど立派な俳優じゃあ 決してございません。
莫迦の天才なのですから。俳優として天才なわけじゃない。

すいません 変なところへ落ち込んでしまいましたね。
いずれにせよ 妄言多謝。


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おやすらぎいただけましたでしょうか [小説と映画]

『やすらぎの郷』が駆け抜けた半年。
倉本聰さんは やはりコメディですね。
深刻なところもございましたが コメディがいい。
芸達者が揃いに揃って愉しかった。
石坂さん無しに在り得ないドラマと浅丘さんが
仰っていたらしいけど まさしく。
そして浅丘さんと加賀さんが 素晴らしかった。
もちろん 八千草薫さんが 姫でした。
永遠の姫っすね。今時あんな完璧な美人で
すてきなソプラノで ねぇ 一言で語れる女優さん
存在しませんね。もしかすると今後も。
おそらく
倉本さんは昨年このシナリオを書かれている際に
蓮實先生の『伯爵夫人』をお読みになって
秀さんの金まる潰しのエピソードを書きたくなったと
私は 推察致します。ちょっとハッピーちゃんが
可哀想すぎるだろうが!と思いますけど。
それほど蓮實先生の『伯爵夫人』は人を興奮させるのですよ。
って 倉本さんがそうだったか確証得ておりませんが。

 あのアズミとナオミのキャスティングだけはちょっと
私の独断と偏見で 敢えて申し上げますが
説得力無いと感じました。ちょっと平凡な顔立ちすぎる。
早見あかりさんぐらいキャスティングしてほしかった。
早見あかりさんだと80にして立つ!のも
無理からぬが ひと目で判ると思うのだけど。
そして菊村先生の御乱行後の冷静な大人の振る舞いに
棹さすごとき 事実にも だよねー の
ずっこけ方が 更に激しくなっただろうと。

 風吹じゅんさんとミッキー・カーチィスさんが
特筆ものでしたね。ことにミッキーさんの
麻雀で信子さんのお父さんに敢えて大逆転役満をつみこむ。。。
できんのか そんなこと と訝りつつ
彼が演じていると やれるんだ つみこみでぇと納得していた。
ミッキーさんの『カルテット』で 雀ちゃんの片思いに
「まぶしいねぇ!」で切り返すシーンが珠玉なのですが
お暇な方はチェックしてください。真紀さんの夫が出現する
前の回でした。あの一言の台詞をあそこまで輝かせるのは
つみこみで対面に役満させる人じゃないとできません。
と おそらく倉本さんもそう思ったに違いない。

『やすらぎの郷』について 又後日書くかもしれませんが
今回は この程度にさせて頂きます。

※『わにとかげぎす』が 結構最終回も素晴らしかった。
主役二人は次々と危機回避をご本人たちがするつもりもなく
為されてしまい なんだバースターキートンのスラップスティックを
観ているような爽快感が ありました。
その代り彼らを取り巻く悪党たちが 次々と自滅していく
様相は凄いけど。この主人公・富岡は
落語『文七元結』の左官の長兵衛と同様な仕儀を人として為した
ゆえにもたらされた至極のハッピーエンドというのは
贔屓の引き倒しでありますかな?
感情教育ですからね 小説も映画もドラマも。
なぜ感情教育が大事かと申せば
それは Youtubeで『ザ・シークレット』でもご覧ください。
あれ観ると なぁあんだ おいら若い頃から思考と感情の
二重螺旋構造化の努力なんてやってたもんね。
なのでした。
たかが小説でも たかが映画でも たかがドラマ 
じゃあないのです。

倉本先生も 名台詞書いてました 「姫は 心の洗濯屋さん」
だって。


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蓮實重彦先生の『伯爵夫人』 [小説]

一年前に発表された作品です。
ところで
私は蓮實重彦先生と敬意を込めて先生と書くのは
私が立教、ましてや東大でフランス文学の講義を
受けていたからではございません。
私の拙い学生時代の短篇映画を東京新聞紙上で
激励賜ったからであり 
先生の『監督小津安二郎』季刊『リミェール』などで
私は映画について深く学ばせて頂いたからでございます。

★『伯爵夫人』感想 ★

こんなに人を元気にさせる小説が 在っただろうか?
はっきり申し上げて エロ小説です。
江戸川乱歩のような 奇怪さも存分です。回転ドアに対する
蓮實先生の小説への仕掛けには 私も同様にして小説に書いたので
ちょっと嬉しかったです。ばふりばふりという擬音を私が
遣う事はなかったですが。
読み始めは 学習院→東大コースを歩まれた蓮實先生が
同様なる先輩たち 里見弴と三島由紀夫へのオマージュかと
思いつ 伯爵夫人と呼ばれる女性の素性が明らかになる頃には
永井荷風の香りなのか乱歩の地下愛なのか とクスクスし
金なに潰しとか熟れたおまなになにが頻出しだすと
その文章と場面展開の勢いに つかこうへいの
『戦争で死ねなかったお父さんのために』が 
私の頭の中で再生され 宇都宮師団の金なになに丸かじり野郎と
俺は言われたのさと伝法に言い返す有り様でした。
ボブカットが似合うのはガッキー以外いないと断じている
私には 複雑な思いを懐かれされ
可哀想な少尉殿の話には 安岡章太郎の『悪い仲間』と
小津安二郎が滅多にしなかった従軍話に 行軍が続く間
靴下と靴を乾かさない奴は死ぬ といったのが混じっている
とか こんなにハラハラドキドキさせ
読者を物語世界に引き摺り込んで置きながら 
その最中に私の中にある
小説映像や映画で記憶装置に無意識にでも貯蔵された何がしかを
脳内に乱舞させるのであります。 

三島さんの『豊饒の海』の本多成邦と同級生であろうかしら
と思える子爵家の孫たる主人公二朗。
その同級生に平岡というナルシスムが嵩じてマゾヒズムへ
顛倒した同性愛者をサラリと語り流すなんざ
白樺派の得意としたシニカルな嗤い方という芸ではございますまいか
ただ 金まるまる潰しや熟れたおまなになにが頻出するたび
私は 「蓮實先生 何を憤ってらっしゃいますか」
と 呟いておりました。
都合5時間で精読させて頂きました。
会話部が一か所を除いてすべて かっこ 無しですので
読み辛いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
これは 蓮實先生の教師たる一面でございます。
「」かっこ無しゆえにこそ 人は注意深く読まずにいられなくなる。
こういう仕掛けは デザインサイエンス革命のバックミンスター・フラー博士も
意図的になさいました。
人から『壊れた消火栓』とあだ名される独特な饒舌を奮ったのも
彼が生まれつきの教育者だったからであります。
そして この小説の饒舌さが 漱石の『猫』美学者・迷亭だと
思いつくのも御随意に。
漱石はあの饒舌さをイギリスにおけるラブレーかぶれと呼ばれた
小説家の書いたものから獲得していますが
蓮實重彦先生は 『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語』を
翻訳され、『きけわだつみの声』の編纂者の御一人でもあった
渡辺一夫先生の孫弟子にあたられるはずです。
渡辺一夫著作集の月報に渡辺先生が
フランス留学中のH君が
相変わらず尋常ならざる映画漁りをしているらしいが
大丈夫だろうかと書いておられしました。
そのH君とはおそらく
蓮實重彦先生のことだと思われるます。

今から二十年前
正直 私は 蓮實先生を目の当たりにした際
思わず「ガルガンチュワの生まれ変わりですか」と
お伺いしそうになったものでした。
故にこそ 反射的に その節私はParcoのエレベーターボーイとして
振る舞ってしまいました。あの節冒頭の激励への
きちんとした御礼を申し上げできずに 恐縮に存じます。

 蓮實重彦先生の仕掛けたマインドゲームを愉しまないなんて
 それを時間の無題遣いと申すのですよ。

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2017年春から始まったドラマたちよ [小説と映画]

『コードブルー3rd』
新垣結衣さんと毎週会える機会が失われるのが辛い。
何はともあれ それだけで幸福でした。
戸田恵梨佳さんは 『リバース』とは別人28号の役を
そつなく 好演。灰谷役の成田陵さんは『逃げ恥』とは
打って変わった役を好演。若手の演技派として
今後注目されていくでしょう。脇でも主演でも期待できる。
成りきり集中力の高さが別格。
ガッキーはダンスがなくってもよいのだった。
ただ 話は ピアニストの少女の脳腫瘍の後遺症だとか
山Pの藍沢のキャリアアップだとか 盛り込み過ぎだ。
ワンクールの量じゃない。患者が繰り広げる
『ER』の社会性には足元にも及ばないのは
フジテレビの戦略の問題なので致しかたない。

『黒皮の手帳』
シナリオのテンポが速すぎる。こちらも
2クール必要なのを無理矢理
1クールで語る窮屈さが 淋しかった。
ただ武井咲さんは好演。安島の結婚相手になる
NHKで野田さんというドラマの主人公をしていた
女優さんがよかった。出番は少なかったけど
脇役ながら 光っていた。すいませんお名前も確認せず。
伊東四朗さん演じる長谷川会長が 急変して牙をむく
あたりは かなり無理が在ったと思う。
最後の罠も ラストの武井さんの謎の微笑も
私は 少し違和感が残った。視聴者の想像力に委ねすぎ。
芥川龍之介の『羅生門』の黒滔々たる闇に消えた 
の余韻とは なっていない と私は思う。

『わにとかげぎす』
実は未だラストは観てません。本田翼さんに
早口させない方が もっとよかった。
どうしても早口になるのなら 監督が台詞を削ってしまうべきだ。
成瀬巳喜男監督は本読み段階で墨で塗りつぶして
脚本家の水木洋子さんといつも喧嘩していた。
特筆すべきは
殺人鬼上原を演じた俳優さん この人が秀逸だった。
お名前調べたのに忘れてしまった。失礼!
蟹江敬三さんとか内藤剛志さんの如く
悪役専門から次第に主役を張るタイプがやっと出てきた。
大滝秀司さんも 倉本聰さんの『2丁目3番地』で
かなしき税務署員を演じるまで悪役専門だった。
その役以来『うちのホンカン』で八千草薫さんと夫婦役まで
のし上がるのに時間は掛からなかった。
それにしても画作りは さすがTBS。
ロケ場所も脇役の顔の揃え方も巧い。
世界の北野監督も
この周辺をもっと気にした方がよいだろう。

『やすらぎの郷』は おなかいっぱい。
倉本聰さん凄すぎ。やりすぎ。でも大成功!
テレビドラマってこんなに面白いものだったんですね
と多くの人々が世代を超えて納得しただろう。
宮藤官九郎さんも坂元裕二さんも負けちゃいられんよね。

 八千草薫さんの出番がなくなって哀しい。
八千草薫さん演じる大女優・九条摂子姫さんが亡くなる前に
彼女を称して 心の洗濯屋さんと言い切ってくださったのは
倉本聰さんの極め付け名台詞だった思います。
心の洗濯屋とか心の掃除人になるのが
役者やシナリオライターやスタッフの使命なのだ。

ところで 若き日の八千草さんが主演された
『三四郎』の映像が引用されていたけど
捜して観ないと♪
ただ 漱石原作映画って
どうしても原作に負けるのです。
なぜなら 漱石の小説は読み手の映像的想像能力を
相当の腕力で引き出させる言葉の力が別格だからです。
そして小説という存在の役割は
我々の映像=イメージ能力を鍛える ということです。
MindGameをしに生まれて来た人間存在にとって
感情教育の目的地を其処へと明確にした
夏目漱石の偉大さについては 余計かもしれませんが
此処にしたためます。

このドラマについては いずれ別に稿を改めます。
未だラストまであれやこれやあるようだし。
浅丘ルリ子さんが このドラマは石坂浩二さんだから
成立したと仰っていたけれど 全くその通り。
まぁ 言わずもがなのことですが
高倉健さん もう少し長生きしてこのドラマに
秀さん役で出てほしかった。藤竜也さんも好演されてますが
高倉さんあてがきで さぞやり辛かったでしょう。


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あくまで 小説ネタですから [小説]

本気にしないでくださいね。 こんな考え方もあるかもです。
但し以下のネタで私自身は小説を書かないと思う。

現在の総理大臣が 都合が悪い状態になると
半島の独裁国家はミサイルを発射して
日本国内の総理大臣批判のヒートアップを消火している。
これは 結構事実かもしれません。

昨日 何気なくネットで見つけた記事。
半島の独裁国家は 中国東北部 つまり旧満州帝国を
初代独裁者の時代から割譲を欲求しているそうです。
つまり 核開発と核実験は 
表向きは米国に対峙するためですが 実際の
標的は 中国なのです。初代独裁者と毛沢東の間で
口約束があったとか・・・ 二代目は更に いつですか
と迫ったそうですから。

満州における 旧日本帝国陸軍 悪名高き
関東軍は 敗戦後 ソ連と闘うことを殆どせず
満州の日本人を見殺しにして 半島に居座り
現在の半島独裁国家を築く・・・・。
日本の軍閥 軍需産業の人と技術を戦後の
ドサクサに紛れて 貯えた。都市伝説ですなぁ。
でも 在り得ないことはないんです。

以上の3点をダイナミックに展開するのが
天皇の黄金 ゴールデンリリーと称される
隠された金本位制の正体に迫ることですが

そんなもの解明したら 殺されますがな。

ところで 日米開戦の引き金になった
ハルレポートは 米国に居たソ連のスパイたるボルシェビキが
ハル長官の秘書官になっていて 彼が書いたものであることは
つい最近 明らかになりました。
本当のハル長官の日本への要求は
満州に米英軍の駐留を許可し 反共産で蒋介石とも
連動しソ連の南下も食い止める
だったそうですから
それが本当に来ていたら
最後通牒とはなっていなかったでしょう
 
そして 昭和帝が九段下の神社に参拝するの拒否した
理由として語られている A級戦犯合祀 とくに
あの憲兵あがりの総理大臣、この人は
ポツダム宣言受諾にあたり
英国、中国の仲介を嫌いソ連に仲介を頼んだ愚か者です。
今の総理大臣もロシアと仲良くなりたがってるのは
偶然でしょうかしら

ただ 昨日 独裁国家への制裁の行き過ぎを止めたのは
ロシアの大統領です。
石油全面輸出禁止を取り下げさせました。
「そんなこしてみろ 日米開戦と同じ口実を
 関東軍に与えるだけじゃないか」
と彼が仰ったとは思えませんが さてさてどうですかね

 ところで TBSの警察を舞台にした歌舞伎ドラマで 繰り返してました。
 【敵は味方のふりをする】
これって 本当なんですね。歴史上も。

 思い付きの小説ネタですって。
信じる人などこの世に一人もいないはずです。
ねぇ 信じませんよね ねぇ
 

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ちょっとお久しぶりですけど [小説]

ふくろうさんから 『私が小説家になろうとした理由』という記事へ
3年ぶりに激励のコメントを賜りました。
ありがたい! まことに ありがたい。沁みますね。

ところで
チンチラまじりの、ライオン風の毛並をしているので
私がエルザとあだ名した野良猫がついこないだまで
二匹の子猫を引連れていたのに
暫く姿を見せなくなっていました。 
昨日まで爽やかな晴天の下近所の八幡様の大祭で
街は賑やかでしたが 今日は朝から雨模様。
サッシを開けて空の具合を眺めたら
目の前の大家さん方の軒下に在る
発泡スチロールに土を盛った
プランターから ニャアというか細い声。
見ると 随分毛が少なくなったエルザが一匹。
暑くなり自然に抜けたとは思えない。
しかも その目つきが鋭くなりすぎていた。
周囲に子猫の姿がない。人間への不信感を露わにした
しかも 悲しみにくれたような気配を漂わせていた。

私の小説において 猫はエジプトの猫の神様のような
役割を果たす場合が多い。あのエジプトの猫神は
実は宇宙人だという説があるように
ステロタイプの異星人グレイは 猫に似ているのも
あながち 偶然の一致ではない。だから宇宙人の仮の姿として
私の小説に登場している。
又 猫はすぐさま七回生まれ変わると言われるように
パラレルワールドの時空跨ぎを案内する能力がある。
私は そう信じているし そう定義している。
        ※

 話はいきなりサッカーになる。作家ではなくて。
いつの間にか日本代表は6大会連続でWorld Cupに
出場することになっていた。 
本田選手と香川選手無しで 2-0で天敵豪州に勝った。
何よりも 完封したのが 驚きだった。
現日本代表監督になって以来 格下相手に失点が多く
いっそ本田選手をベッケンバウアーの如きリベロにしたらと
思っていたけど まぁ 世代交代だと騒いでいるらしい。
確かに いつまでも本田と香川でもない。
かといって じゃあ 彼らよりも欧州で通用しているのって
なんのことはない 同世代の長友選手じゃないか!
しかも豪州戦の先取点は 長友選手のゴールといってもいい。
よくオフサイドとられませんでした♪だった。
二点目の井手口選手のミドルシュートは 原口選手と頑張って
相手ボールを奪取して 豪州の守備陣を引き寄せながら
パスだすと見せかけて撃ち込んだ見事なシュートでした。
でも ブラジル大会で本田選手が前半 ヤヤトゥーレ選手の
タックルかわして撃ち込んだミドルの方が 凄かったわ。

 ザッケローニ前代表監督が 日本代表の唯一の弱点は
『臣従関係に囚われる』というハートの問題だと指摘した。
そう。でも仕方ない。霊主体従だから日本人の本質は。
だからと言ってその霊主体従の意味は 
霊が原因で物質界が結果ということを忘れるな と 
日月神示には明確に表記されている。
つまり畏れ敬うべきだが 神は人間という土台がなければ
神なりえないのだから まつろえ まつれ 祀れと在る。
つまり まつろえとは 幼子が親の手にまつろうが如く
親を信じその手に触ろうと笑顔で付いてくるあの姿だと
日月神示には 書いてあるから 本当の意味で
現在の日本人が 神に対して 霊主体従しているのではない。
寧ろ その霊主体従を逆手にとって人間心で勝手に解釈し
上位下達 自分より上にある人には隷従すべしになる。
現内閣の米国に対する姿勢もまさしく隷従です。
幾ら憲法9条を改正しても 日本精神は取り戻せません。
それでも アメリカ様の言い成りになるために 
治安維持法の復活 共謀罪も強行採決し 
次は不敬罪を復活させますると
天皇陛下は二の次で 米国様にそう誓いを立てる
愛国者の振りして売国奴の日本会議方々様です。

 サッカーの話が 変なところへ イッテルゾナモシ。

 美しの国日本というのは 間違いでして
 写し、現しの国が神道の本意であることを
我々は 天武帝持統帝以来 誤魔化されているのである。
何を写すのか現(うつつ)にするのか 
それは 神の意です。
しかし 神は我々の中にも存在するのです。
一方的な外の神からの押し付けなど 在り得ないのが
本当の 神の道、神道であることを 皆さまゆめゆめお忘れめさるな!
日月神示の偉大さは それを明らかにされたこと。
この原理でいけば ジョンレノンの『Mind Games』と合致します。
『Mind Games』のイントロ その初っ端
頭上から一閃の光明が降りてくるような音の表現に私は
改めて今頃感嘆する。 
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理想のトマトで簡単なスープをつくる [マーケティング]

男子厨房に入らざるを得ない身上ゆえに
私は 毎晩スープを拵える。
冬は味噌汁でいい。夏も濃いめの味噌汁に氷を入れれば
冷や汁だ。しかし味噌汁にはやはり飯が要るのだ。
今のところ夜は炭水化物を
スープに入れるジャガイモ二分の一個だけにしている。
グルテンフリーにして頗る体調が良いので
ラーメン うどん パン そうめんも避けている。
まぁ偶には頂戴いたしますけれどね。

さて。件のトマトジューススープの作り方。
分量は 一人分です。
水は250ccぐらい。
切り出し昆布チューインガム一枚の大きさ。
味の素のだしのもと小さじ一杯半程度。適当に。
塩は一つまみ。(私は藻塩使用。塩化ナトリウムは使わない)
以上に 
ジャガイモ二分の一。薄めに切る。ピーマン大き目一個。
みじん切りにする。玉ねぎ大き目の八分の一個。食べやすいように
切ります。みじんにする必要は無いです。
カベツ、いやキャベツを 目黒のとんかつ屋とんきで
おかわり二回した分ぐらい。但しあんな芸術的に千切りにしない。
根っこというか芯のあたりは細かく刻むけど。後は
適当に切ればいい。どうせ煮るとヘロヘロになる。
だが冬の鍋の白菜と同じでカベツの担うスープにおける
縁の下力持ち的頼もしい役割は余人において
しかと認識せねばなりますまい。
イワンデヒソノヴィッチの一日
というソルジェンチン氏のシベリア収容所生活を記した小説にも
カベツのスープを描写するところだけを私は記憶している。

さらに
オーケーストアーで売っている、イタリアのらしいけど
日本語表示してある、柔らかく煮てある「ひよこ豆」
又は「赤いんげん豆」「白いんげん豆」を食べたいだけ。
(流石に一箱は一人分としてお薦めしない。)
すべてを鍋に収めて 後は強火で煮立たせ
日本酒なりワインなり大匙一杯ぐらい入れて香り立たせ
下戸の私はアルコール分を飛ばす。
次に醤油を大匙一杯半。ウスターソースを大匙一杯。
鍋の蓋をして弱火で8分程度煮る。5分したら
伊藤園の理想のトマトジュースを100cc程度淹れ
残り3分待つのだよ。
人参とセロリーを加えることもある。パセリを冷凍させ
できあがりに粉砕して乗せると上等である。
私は煮出した昆布も面倒なので食べる。
煮出した昆布の粗熱を取ってラップに貯めて
後日乾煎りして醤油と酒、みりんで煮詰めると
佃煮になるけど 今は 面倒だから致しません。
冬ならやりますけどね。

はっきり言ってこのスープ毎日でも飽きない。
いや これを頂かないと調子が善くない。
このスープの後はオーケーストアーで売っている
塩分5パーセントの塩辛くない梅干をa few。
熱いお茶と一緒に戴くと日本人に生まれてきてよかったと
つくづく思う。仕上げは 胡桃を齧りながら
理想のジュースと大塚食品の傑作・スゴイダイズを
カップの中でかきまじぇええると
なんと動物性脂肪分無しのビシソワーズが
味わえるではありませんか!

しかし。伊藤園は素晴らしい。
カゴメの一社独占市場だったトマトジュース市場を
今や根底から覆すのではあるまいかという勢いである。
しかしてカゴメは どうしてあんなに不味いトマトジュースを
何十年も作り続けてしまったのだろうか・・・?
どうでもいい野菜と水っぽいトマトジュースを組み合わせたり
塩分無しで何を飲んでるのか分らないような味の
トマト?ジュース?みたいのを平気で売ってしまいました。
食品のプライマリーベネフィットは余程の事が無い限り
「おいしい」に尽きる。「おいしい」という
プライマリーベネフィットが達成されていれば
後発だろうが 値段が少し高めだろうが
生活者は正直に反応するのです。
そのための イノベーションです。
ドラッカーのマーケティング原理どおりで良いのですね。
伊藤園は あの人参をジュースにしてもいます。
充実野菜ジュース。ロングセラーです。イノベーティブでした。
人参が体に良いことは誰も分っていました。
しかし おいしくなるとは誰も想像できませんでした。
充実野菜ジュースは おいしかったのです。
そして飽かず弛まず伊藤園のinnovationは
トマトジュースに向かったのであります。

大塚食品のスゴイダイズも凄いです。濃いだけじゃない。
今までの豆乳の味を超越していることは確かです。
生クリームに近い味わいであり しかも
卯の花(おから)を同時に摂ることにもなる。
健康的にも おいしいわけですな。だから
理想のトマトジュースとまぜると
ただそれだけで ビシソワーズができあがるわけです。

 スゴイダイズのアイスクリームってのは 
大塚食品から 商品化されているのかしら?
できることなら ブルーベリージャムか杏子ジャムと
合わせたカップ型が 嬉しいなと思う次第。
ハーゲンダッツの牙城を切り崩す・・・かもしれない
以上 マーケティングセンスの高い
フリーランスのコピーライターである
私 星野秀夫のレポートでした。
スープに拘るのは辰巳芳子先生へのオマージュであり
私の小説は『テイル・スープ」ですから。


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束の間のドラマウォッチング [映画 ]


『やすらぎの郷』については
それこそ毎週でもつらつらと書く事はございますが
まぁ 此処ではやめておきましょう。
浅丘ルリ子さん 巧いよぉぉお ぐらいに。

○『コード・ブルー』CX

新垣結衣さんと戸田絵梨佳さんがご出演ですので
そら チェックしますけど あたしゃこのシリーズ
駄目なんだ。どーしても 米国製の『ER』と比較してしまうから。
あっちは新人でもアグレッシブで 知ったかぶりして
余計なことまでするヤツラばかりだけど
大丈夫かぁ日本・・・てな思いもするし
にしてもドラマが浅いよ。人間を描こうとしていない。
長谷川伸を読んでしっかり人間を見詰める視線を学んでほしい。
どいつとこいつを描くとこういうシナジー効果があるとかさ
こういう病とこんな傷口が構成されると意外な
光景が人間の心の奥に見えてくるとかさ 
美学校で高橋洋先生か西山洋一先生におせーてもらいなさい!
いきなり『ER』レベル求めやしません。
米国と日本じゃ生きていく厳しさが土台からして違うのだ。
どれほど我が国は未だ恵まれているかを感じ知るために
このドラマを観るのもよいけれど。
ガッキーと毎週会えるから。tVerでも『雪肌精』とノアのCM観られるし。

○『わにとかげぎす』TBS

『カルテット』でクドカンさんのフラダンスを絶妙なカメラ位置で
ショットし ぬかりなくアングルで語る術をお持ちの
坪田監督だったので 観ました。なるほど 相変わらずアクション繋ぎも
温故知新的というか古典的ハリウッドスタイル。
特筆すべきは本田翼さんの良さを引出している。
綺麗綺麗に撮るのではなく シルエットを巧く使って
彼女を魅力的に見せている。『安堂ロイド』の時に可哀想な起用をした
罪滅ぼしとして有り余る出来栄え。彼女の出世作又は代表作になるだろう。

○『黒皮の手帳』テレ朝

『女囚さそり』のやり損ないになってしまった『女囚セブン』でも
黒皮の手帳とか言っておりやしたが へぇ こっちがほんまもんどすえ。
とはいえ アタクシ 不遜ではございますが松本清張さんの小説って
どれも面白いと思ったことないんどす。って京都弁みたいになるのは
『女囚セブン』の剛力彩芽さんが舞妓はん役だったんどす。
戻します。こちらの主演は国民的美少女の武井咲さんです。
相変わらず笑顔は 吉永小百合さんとよく似ています。
そしてネット上では彼女の演技の評判が悪い。
アタクシは 全く上出来だと思います。ただ初回でいきなり
銀座に店持つまで一気だったから 観る方の目がついていけない
つまり動体視力の芳しくない方々には 武井咲さんの芝居の 
微妙な陰影を感覚できなかったかもしれない。
はっきり言えることは 念書を奪いに行く時に 
あの装いをさせたディレクターの感性の無さの方を
嘆くべきかとアタクシは思う。
鎧としてのハッタリボディコンは 笑うぞなもし。
まぁフランス製のスーツあたりが穏当だろうね。
チェックし続ける可能性は 低いかな。
武井さんがテレ朝で天気予報士をしながら事件を解決する
ドラマがありましたが あれは 彼女にフィットしていて
無表情を通す芝居に 寧ろ いぢらしさすら覚ゆるほど。


 やっぱ 一スジ 二ヌケ 三 ドウサだな と思う。
 一番大切なのはシナリオ 二番目は 撮影手法
 三番目に 芝居 仕草 アクション。
 日本映画の父と謳われたマキノ省三監督の有名な
 映画についての 箴言でごわす。おいどんもよしごわす。
 って鹿児島弁がどうして口を突くのかは 謎である。
映画にしろドラマにしろ 動く絵 が根本なのです。
オペラとか歌舞伎とかは 寧ろ
音の世界が優先すべきなのです。舞台の芝居もそうです。
もともと 舞台の演劇ってのは 詩の朗読から始めっているし。
やはり三次元的なのであります。映画やドラマは三次元じゃない。
やっぱり 二次元の世界なのですよ。音による立体化感覚。
ゴダールがソンイマージュとして追究したテーマは
気高いわけですよ。 立派だなぁ ゴダールって。
やっぱり物理学的な又は数学的なアプローチになっちゃうんだね。
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なぜ 私が小説家になろうなどと思い込んだかの記 [小説]

余りの暑さにヤケクソでエアコンをつけて
一円になもならない文章を書いているので
そういう自問をし 自答を思いめぐらせる。
ということで
以下 その自答は弁明のようなものである。

その壱
中学二年の三学期。国語担当の荒井先生が
「わたしは この年度を終えると
二十数年に渡って天職と信じてきた
国語教師を辞めて 小樽の実家を継ぐことになりました」
そう授業終わりに語り始めた。
荒井先生が小説家を目指して早稲田大学に入り
奮闘したけれど 結局自分は国語教師になったこと。
それでも自分の教え子の中から 一人 作家になる生徒と
巡り合えたら その時 自分の天職としての
国語教師としての役目は 果たせたといえるのだと
信じてきたこと。 そして 
まさにその生徒と巡り合えたと喜んでいた時
小樽の稼業を長男として継がざるをえない事態となったのは
運命というほかないと 先生はやや紅潮して語り終え
やおら
荒井先生は 私に向かって ありがとう と仰った。
確かに 旺文社の夏休み読書コンクールで奨励賞を
貰ったけれど それは夏休みの宿題だから書いただけで
自分で応募したわけじゃなかった。おそらく荒井先生が
応募してくださったのだろう。

その弐

テレコムジャパンという会社で その参まで続く噺がある。
企画演出部で二年ぐらい経っていた頃
洋酒メーカーのサントリーのハウスエージェンシー
名門と謳われていたサンアドでCМディレクー募集があった。
その頃 私はParcoから映画の企画を個人的に依頼されて
会社の仕事もうわの空状態だった。つきあっていた彼女からは
そろそろ結婚みたいなことをデートの時に言われていたが
なにせ映画監督になるのが私の目標だったから
そちらに私の集中力は使い切っていた。
荒井先生からは小説家といわれていたが 映画監督でいいじゃないか!
そもそも私は小説家になる気なんか全くなかったし
寧ろ漫画家か画家になりたかったのだ。そして 映画監督ぐらい
画家のなりそこないに向いた職業はないのだ!と高校時代に自分なりに
小説家呪縛を取り払っていた。
そう 私は画家になりたかったのだ。本当はね。

 サンアドを受験したのは 企画演出部のYM先輩からバカにされたからだ。
「君は受けても一次の書類選考で落とされる」
そういう冗談には ムラムラと闘志が湧くタイプなのだよアタクシは!
そしてその先輩の鼻をあかしたい一心で受験し 私は最終面接まで残った。
その通知をその先輩の鼻先にちらつかせた時の爽快さは今でも忘れない!
だから 後はどうでもよかったのだ。
そうして パレスホテルにあるサンアド社の面接会場のドアを開けると
壮年の紳士が私の二次試験で描いた つかこうへいが早慶戦で
オールドを飲みながら負け惜しみを語る サントリーオールドの
テレビCMコンテを片手に いきなり
「星野!君はコピーライターで入って小説書いてなさい
 開高健と山口瞳 知ってるか?」
存じております。と応えた。私はその社長が高橋進さんだとかなり
後年になって知ることになるが その節 私は
まず総務部長の品田さんが 仲畑貴志さんをサンアドで育てた
あの品田さんかなぁという質問をしたくてうずうずしていた。
そしてあの碧色地に真紅のステッチが入ったチーフを襟に捲いている
紳士は もしやして トリスの「どーすんだよ」シリーズを
企画した酒井さんではあるまいか そして酒井さんの横に
いらっしゃるのは アートディレクターの副田さんだ。
副田さんは 広告雑誌でよくそのお見受けするから。
すると「社長 星野さん着席できませんよ」
品田部長さんがそう声をかけてくださって ようやく座ったが
面接時間の間 サンアド社長からは 小説家になるべきだ論が
繰り返され退室寸前にやっと 品田部長さんに
「仲畑さんにカレルチャペックの園芸12か月をお渡しになった
品田さんでらっしゃいますか」と質問したら
品田さんは 小さく「ええ そうです」と頷かれた。
酒井さんと トリスの話をしたかったと思ったが サンアドに入社したら
ゆっくり聞けるさと スキップして家路に着いた。
だが結局私は 不合格だった。ショックはなかった。
なんせParcoで映画を創ればいいだけだったからだ。
そして私と企画演出部同期と言ってよいM君がサンアドに合格する。
サンアドに入社したM君から電話がテレコムに入った。
「なんで 星野さんコピーライターで入社するの断ったの
 毎日 社長が 僕の机のところへきてそればっかり話すんだけど」
私はお断りした覚えなど無い!そうM君には正直に応えた。
お断りなど断じてしていない!するわけがない。
そのくだりを当時付き合っていた彼女に話して
私はフラれることになるのだが・・・・。
そしてその参。
彼女の怒りが噴火する直前 私はテレコム通信という社内報の
インタビュー記事を担当することになり
テレコムがテレビマンユニオンコマーシャルという社名時代に
プランナーとして働いていた小説家の矢作俊彦さんに
お話を伺いに 東横線の反町へ大雪の中会社のデンスケを持って
出向いた。聞きしに勝る変人 いや天才肌の方でしたので
テープ起こししたら 社内報の編集長のK氏にこっぴどく叱られた。
おまえはもっと会社の奴隷になれ などという小汚い言葉を
浴びせ掛けられると アタクシ 俄然ファイトが湧く性質でして。
天才肌のハードボイルド作家のかなり面白い噺を
再構成して 終いにはアルチュール・ランボーなんぞを匂わせて
締め括ってやりました。K氏も「やれば できるじゃないか」と苦々しくも
降参の態と言う有り様でした。フフフ。
それでも私はその原稿を矢作先生の承諾を得ぬまま
K氏に承認を受けるような道義に外れたことは致さぬ者でした。
矢作さんからは お電話で「Kが ガミガミ言ったって?
そもそも俺とあいつは仲が最悪だったのに インタビューに
おまえを寄こす料簡が 忌々しいやね 再構成、あれでいいよ」
流石 ハードボイルドだどぉ いや いなせでございます。
教育大付属駒場出身者でございます。
後日 このハードボイルド作家さんから
「大友克洋の漫画 SFなんだが 原作手伝え。
 そうしているうちに出版社の編集者と仲良くなって
 おまえなら三十前後で小説家になれると思う
 但し会社は 暫く勤めておけよ 
 宝官さん(テレコム社長)には俺から話入れておくから
 適当に勤めていればいい。それと 自衛隊を舞台にした
 別の話でも大友とやるけど そっちには軍事武器マニアの男が
 参加する。そいつも一緒だけど
 あの反町の俺の仕事部屋 一部屋開いてるから
 おまえの彼女が厭じゃなければ同棲しても
 いいよ。いずれにせよ家賃はロハでいい」
てな ありがたい噺を受けたが
Parcoの映画が暗礁に乗り上げ 付き合っていた彼女は
いきなり怒りを噴火させ会社に謎の休職届けを提出し
九州の実家へ突然帰ってしまった そんな事態の中で
オロオロしている内に 頭が混乱し 
矢作先生への受け答えもうわの空になる。
今思えば 矢作さんのところに伺って相談すべきだった。
「九州に跳ぶべきでしょうか」と。
そうしたら どういう回答が出てたかなぁ?
そういうことをせずに私は Parcoの映画について
一人で奮闘をしてしまった。ニンテンドーのファミコンゲームとの
コラボ企画に一人奔走したり。
そうしていればフラれた事実を
受け容れられると信じたからだろう。そして
そんな状況をそのまま短篇小説にして文学界新人賞に応募したが
その結果など顧みることすらしなかった。
なぜなら 私は ただ 頭の中が混乱し不眠症になっていて
その自己治療するために推敲すらしないで書いただけだから
さぞかし酷い代物だったはずだったし しかも
私は 銀座の小さな、できたばかりの広告代理店に
出向させられ そこで ブルーレット【おくだけ】 
というネーミングをし 後は広告屋&マーケッターとして生きる日々が
慌ただしく私を待ち受けていたからだ。
そして 映画とも小説とも長いお別れをすることなった。
しかし 長いお別れには 久方ぶりの再会が宿されている。
永遠の別れでは ないはずだ。
最後に 藤沢周平さんが 書いてらした一文をしたためる。

藤沢さんが 小学校の高学年の頃。冬近い庄内の自宅で
留守番をしている時 見知らぬ鳥打が 訪れ
弁当をつかわせてくれと 頼まれた。藤沢さんは
とりあえずお茶の用意をし 囲炉裏端へ座布団を敷いた。
弁当を食べ終え 茶を飲みながら目つきの鋭い鳥打の男は
「あなたは 将来 教師・・・ いや 物書きになる」
いきなりそう述べ 礼を言い猟へ向かうため家を出た。
藤沢少年は 後年 小学校の教師になるが 胸部疾患で
泣く泣く教師を辞し 関東のサナトリウムで長い闘病生活をする。
漸く手術をし 故郷に戻ることもできず 新橋の
業界紙の記者として勤めることになる。教師にはなりそこねた。
業界紙とはいえ 物書きではある。既に三十代だった。
肋骨を数本切り落とすという乱暴な手術で
すっかり病弱な体質となりながら家庭を持ち 
業界紙記者として働く。やがて四十代半ばを過ぎて
藤沢周平さんは 唯一の趣味として毎年短篇小説を一作書くことにした。
おそらく 彼がそうせざるを得なかったのは
鳥打の鋭いまなざしを 記憶から消すことができなかったからだろう。
そして その一文の締めくくりに
「十代の前半あたりに 私のような預言めいた事を言われると
 その呪縛から解かれることは 困難なのだ。しかし
 私は そのお蔭で こうして小説家になれたのも事実なのだ 」

以上 私の弁明陳述は これにて おしまい。
皆様 暑さに負けずに!ファイト! 
闘う君の歌を闘わない奴等は嗤うだろう ファイト と
『やすらぎの郷』で ディープな『六羽のカモメ』的な
エピソードで 歌ってましたね。 人間誰しも 闘っているんだ。
ファイト! 闘わずに嗤っている奴なんて逆に存在しないというのが
あの歌の凄味だと 私は思うのだけれど ね。

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