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TBSに何かが起こっているのか? [雑感]

 火曜10時ドラマ枠といえば
『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』と
今やTBSの看板枠だったはずだけれど
この春は 学園ドラマだ・・・・。一応 坪井ディレクターさんが
演出陣にはいっているけれど う~ん観る気ならない。
他の枠もドリマックス制作だったりする。
あれ~土井さんや金子さんの参加する新ドラマが無い。
変だなぁと思っていたら
文春オンラインで おそらく土井さんだと思うけれど
この春人事異動で経営戦略室に異動になられたという。
しかもパワハラが原因でと。
ほんまかいね?撮影現場でパワハラのコンプラで
そんなアホなことするなんて 異常だけれど。
そら日曜劇場の顔芝居の御大ディレクターなら
背景に気を遣う必要も無いし スタッフは気楽だろうけれど
土井さんのようにオーソン・ウェルズや溝口健二が
愛した左下から右斜め上を走るアングルを活かしたりする
演出だとスタッフは緊張せざるをえない。やるべきことは
たくさんある。だからこそいい画、ショットが撮れる。
故に 放送後DVDで売り出しても更なる利益をテレビ局にもたらす
ことだって可能である。それでパワハラなんて異常だ。

土井さんのライフワーク『コウノドリ』はどないすんねん?
こういう人事をするTBSに 私はかなり不安になる。
まぁ文春の記事なんて大した取材もせず憶測で書いているだけだろう。

 土井さんクラスになると
シナリオコントロールにも粘るはずだから良い脚本になる。
この辺の拘りが無いまま 人気俳優ならべれば何とかなるわけもない。
フリーランスのシナリオライターが パワハラだと訴えるわけも無い。

溝口健二監督はシナリオライターを手紙責めして 揚句呼び出して
「君は俺を殺す気か」と凄味、「こんなものシナリオじゃない
ストーリー あらすじだ。この血の通ってない台詞はなんだ」
とか。ヒッチコックなんざもっと酷い。勝手に書き直して
いきなり映画会社からシナリオライターにクビを告げさせる。
オーソン・ウェルズは基本的に絵コンテからシナリオまで
殆ど自分で書いたので そういう事はしなかったが
何億円もかけて撮影した戦闘シーンを編集でカットし
しかもプロデューサーに勝手に編集し直しされるのが厭で
苦労した一大スペクタル(見世物)の撮影ネガフィルムごと
何処かへ棄てたか隠して 大問題を引き起こすなんて事をした。

土井さんがそんな事をするわけもない。

とはいえ この春のTBSドラマは 観る気になるのが無いです。
日テレの菜々緒さんのドラマは・・・・彼女は綺麗だが 
とても観続ける気にならない噺。阿川佐和子さん原作の
女性検事ドラマも ちょっと・・・ね。
しかし tVerで 『孤独のグルメSEASON7』が観られる。
おおおぅ ケツノアナのチイサイテレビ東京にしては
大奮発じゃないか!という具合であります。
折角ドラマのTBSが復権したと思ったら 
報道のTBSに拘る社内勢力が
エースを経営戦略に栄転させたか
・・・・文春オンラインでは左遷だと
書いていたが 55歳ぐらいで大きな企業において
経営戦略室の事業部長なら執行役員一歩手前だろう。
ただ TBSにおいて嘗て 久世さんのような例がある。
彼は黙っていてもいずれ役員と言われていた人だけれど
向田邦子という天才と仕事をたくさんして
勢い余ってカノックスという制作会社を立ち上げてしまう。

私が此処で何を言っても始まらないけれど
なんか 厭な渡世だねぇ と呟いてしまいましたよ。

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ナップヨークかぁ [小説]

ニューヨーカーがそろそろ
昼寝(nap)に関心を持ち始めたらしい。
昼寝による仕事の効率化や健康維持の効果が
企業にとっても有益であることに注目が集まっているとか。
といって未だウェルネスフィットネスクラブが
試しに始めた程度らしいですけれどね。
しかし 私はちょっと驚いた。
なぜなら 私が書いた小説『安眠屋』『巨乳といふこと』
『リヴァースショット』には 居眠屋 ナップ研究所という
馬鹿げた商売を始める男(加東晴夫)が登場するからである。
もう10年以上前に完成させていたけれど
ふ~ん 世界がやっと私の世界に着いて来たか なっちって
そんな気分になりました。
ウェルネスのナップヨークは そりゃシャレオツですな
でもやはり昼寝する場所は 結構 私の小説に書いた場所に
似ている感じ。確かこのニュースはネットでロイター通信でしたけど
偶然 目に入って ちょっとドキドキ。ナップヨークという
ネーミング・・・もしかしたら と思ったが
当らずと言えども遠からず・・・・いや私が十数年前に予測していた
昼寝の効用価値について。
私の捏造したナップ研究所は 段ボール箱に上半身入れて
薄暗がりで 20分毎500円にしてたかな。
ナップヨークは確か30分で10ドルだとか 
現実のは 勿論段ボールに上半身入れません
ただ この上半身段ボールに入れて音と光を或る程度遮断するのは
効率よく精神を安定させる効果があるということを
ある精神科医から聞いたのです。そういうセラピーが海外に在ると。
しかもそのセラピーの発端は猫がなぜ箱の中を好むかを
動物学者と精神科医が観察して開発されたという
ホンマかいなの経緯が面白くて 私の脳内に格納され
よって 私は小説に書いたのであります。 

 いずれナップヨークでも導入される・・・かもしれません。
そして来年には東京にもナップトキオなんつー
のが実際に出来たりするのかもしれません。

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冬ドラマ 終わりましたねぇ [映画 ]

『アンナチュラル』は怒涛の最終回。
そして中堂系に 非業の死を遂げた恋人の父親から
「あなたはもっと生きて下さい」と
深々と一礼されるところで UDI存続の流れへと至る。
感情教育として正しいなぁ。
そして続篇乃至シリーズ化の要望が多いのも頷ける。
法医学ミステリーだから
脚本の野木さんは大変でしょう。
ところで『地味で凄い校閲ガール』は野木さんの
脚本じゃなかったですね。tVerでチラッと観ましたが 
石原さとみさん やはり コウエツ役 はまりでした。
しかも結構ミステリーになる。といって怖いミステリーではなく
知的な謎解きが出来るところは 原作の頭のいいところです。


『anone』は 亜乃音さんのドラマでした。
広瀬すずさんのファンはちょっと離れてしまいました。
彼女は狂言回し 『カラマーゾフの兄弟』の
三男アリーショワのような役回りでした。
田中裕子さん演じる亜乃音の自己犠牲が 多くの人から共感よりも 
今時の世間にかけ離れた存在としてか映らず 
それが原因で視聴率を下げたりしていたのなら 
今時の世間が かなり絶望的な世界であり
そこで棲息しなくてはならない我々は お互いにお生憎と
言い合うしかないです。
視聴率の低さが当てにならない上出来でしたが 
まぁ 贋札は不発に終わり
贋の家族は存続するのですから 
とかくこの世は棲みづらいと嘯きながら
流れ星に喜ぶ贋家族へ 祈りを込めましょう。
それにしても 広瀬すずさんも彦星君も 前髪長すぎる。
目の芝居を禁じる演出だとしたら やりすぎだなぁ。 
小林聡美さんと阿部サダヲさんの中年カップルによる
純愛劇が面白かった。この二人ならではの良い味が出てました。
ついでに 火野正平さんと田中裕子さんのカップルも誕生するかと
思っていたが 自ら罪を認めた亜乃音さんと弁護士が懇ろとなる訳にもいかず
『カルテット』ほど 坂元脚本が 冴えわたる展開とは 言えないかもしれない。
瑛太さんのリプレーもサイコパスに徹して逃げ切れなかったし。
そもそも テレビ局として贋札が成功して 
瑛太さんの中世古が逃げ切る結末を描くわけには いかなかったのかもしれません。
そして贋札で儲けたカネで
仮想通貨の胴元になって更に悪魔の高笑いなんて結末は 無理ですよね。
映画だとそういう結末は アリなんですけどね。

おまけ ☆ 『逃げ恥』♪♪
 ツタヤでやっと借りられた『逃げ恥』を一話観直しましたが
クククク やっぱガッキーは森山みくりが一番可愛いなぁ
これは不滅だ。前年に『掟上今日子』でクールビューティを
銀髪ウィッグと黒縁眼鏡で美貌を隠しても 尚 発揮していますが
今夜観た回では 両親宅に逃げ帰って妄想みくり情熱大陸出演者
「ニート女子」で敷きっぱなし布団の上でゲームし 
ごろんと横になって片手で頭を支えて インタビューに応える図。
小さなテーブルにカップ麺山積み 食べ残し放置という腐女子ぶり。
髪も寝癖し放題なんつー姿すら きっちり新垣結衣さんは 演じ分ける。
バスガール姿の妄想ミニみくりも チャーミング。
そして ラストのダンスは そこだけ繰り返し観ていたくなる。
ここまで完成度高かったのかと つくづく思い知りました。


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たかがテレビドラマじゃないか されど。 [小説と映画]

『カルテット』の第6話を観なおすことができました。
坪井さんが演出です。坂元さんのシナリオが秀逸だったから
あのように撮られたのでありましょう。でも改めて見直すと
やはり見事でした。
交わらぬ視線の先に クドカンさん演じる幹男と松たか子さん演じる
真紀夫婦の、いや男と女のすれ違いが交錯して
其々のショットの連なりが 夢の帯として
二次元的な振る舞いをして まるで 我々の記憶装置において
我々の過去の体験のように染み込んでくる。
これって ちょっと凄いことですよね。
私は巻幹男じゃないんだから。私の嘗ての恋人たちは
巻真紀にどこも似てはいないのに
ついウッカリ あぁ あの言葉はそんな意味が
あったのか なんぞと私の体験の二次元振る舞いが
ドラマを観終えた後 忽然と浮かんできて 苦笑いをしました。
そのやるせなさはちょっとやそっとでなかった。
オンエア時には 其処まで来なかったはずだけど。

このドラマや『掟上今日子』『逃げ恥』は
追体験を視聴者相応に呼び覚ましうる作用があるので
ツタヤで貸し出し中になりっぱなしなのでしょう。
実際の私の人生より遥かに恵まれた世界であっても
記憶のやり直し作業にドラマを引用して美化するのかもしれない。

 映画とか小説の感情教育機能が人生に及ぼすのは
そういうことなのだと それが功徳みたいなものなのかな。
癒されるという言葉でも良いのかもしれないが
癒されるぅぅうじゃ 説明になっていない気もする。

傷ついた心を抱えたままで 呼吸するのも辛い時に
自棄食いや泥酔よりも 余程対価に値いする行為だし
肉体にだって遥かに益すること請け合いだ。
 こんな斜め上から観たような説明では 判りにくいかな?
 
ところで
『anone』(日テレ)より『カルテット』(TBS)の方が
映像の作り方は 上手出し投げ いや上手だった。
ローキーで自然光 フェルメールライティングを目指しているのは
『カルテット』。『anone』は 紗でもかけてるような
朦朧態。好意的に言えば 印象派的というか。
『カルテット』はセットとロケセットを
実に巧みに合致させている。
美術部と照明部が撮影部にしっかりと
息を合わせている仕事ぶり。
勿論 坪井演出を撮影部以下が
きちんと理解し共鳴しているからこそできる。

 すずめを演じる満島ひかりさんは こないだの
女性刑務官役よりも この作品の方が彼女の代表作に
相応しい。松田龍平さん演じる別府君への片思いを
健気に振る舞うすずめは第七話かな?
ミッキーカーチスさん演じる不動産屋の社長との掛け合い
シーンの後 突如踊りだし ミュージカル映画的になる
あのシーンは 秀逸だった。
ゴダールの『女は女である』では 
あんな間合いと呼吸で登場人物が踊り出すのが
頻発するので 映画監督などを目指す若い方々是非御覧なさい。
ハリウッド製のミュージカル映画だけ観ていても
去年アカデミー賞獲ったミュージカル映画は作れない。
つまり あの映画の監督はおそらく『女は女である』から学んだはずだ。
そして おそらく坪井監督だったと思うが
『カルテット』の上記シーンを演出したTBSのディレクターさんも。

『anone』は 広瀬すずさんの前髪が未だ長い。
いや再び長くなった。彦星君まで長い。まるで顔無しだ。
贋札づくりでこの世界に復讐を企てる
元・IT長者のサイコパスっぷりが これからクライマックスを迎えるけど
瑛太さん演じる和製リプレーの贋札作りが 
案外 面白くないのは
この現実の世界で仮想通貨という
悪貨は良貨を駆逐する存在が合法的に出現しているからかな?
グレシャムの法則なんて先進諸国の財務官僚が知らない
わけないのに何の規制も設けずにいたなんて
我々が生きている現実世界は かなり変なことになっている?

あぁぁ 坂元裕二さんは 
チェホフの『かわいい女』、主人公オーレンカを
描きたかったわけか。田中裕子さんのあのねさんは正しくそうだし
はりかも オーレンカ的な少女だわ。

そして火野正平さんが本領発揮です。
刑事事件の国選弁護士を引き受け続けた揚句
犯罪者と付き合いすぎて もう民事事件しか担当しないという
いい人なのか悪い人なのか見当つけづらい弁護士を 
絶妙に演じられている。若い時から実力派でしたけれど
凄味が増してきて 貴重な俳優さんです。

ちなみに 
ドラマのTBS復活!だそうです。
思ったとおーりだ。
ただ『アンナチュラル』はちょっとやりすぎ。
金八先生でもいじめ問題を懸命にやったけど
ドラマの限界領域だったことを証明している。
法医学といじめを強引に結びつけた結果は
結構 あざとさが 後味悪く残ったなぁ。
先週のも巧いけれど 策士策に溺れるというか
二組の父と息子の関係を描く構造的な作為は
立派といえば立派ななのだが・・・・。
 小津安二郎監督の『父ありき』という逸品がございます。
あーゆー父と息子であれたら
そらぁ申し分なかとです ぐらいで男は受け止めるのです。
昨今 母と娘の関係に拘る女性クリエーターは各分野に多い。
男性はエディプスコンプレックスという紋切り型に
うんざりしているのでこの問題について深入りすることを
避けるというか 『父ありき』でいいじゃんという
思いが強いかもしれない。
更なる具体例で説明するなら
『コウノドリ』において星野源さんと塩見三省さんで
父と息子関係を描きましたが 私が観る限り
『父ありき』でした。観ていて破綻無く 
しみじみとしました。しみじみしたいわけですよ。
男は。
因みに ダースベーダーとルークスカイウォーカーは
特殊すぎちゃって。

 野木脚本はスピーディで見応えあります。
運動神経の良い台詞まわしも素晴らしい。
だが テーマ設定に苦しんでいるのも判ります。
法医学と時代潮流を巧く結びつけるテーマ探しは
プロデューサーとディレクターの役目でもあります。
もうちょいと頑張ってほしかったなぁと思います。


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掟上今日子 観ました。 [映画 ]

遅まき過ぎるのですが 漸く。

シネマ研究会の先輩、黒羽さんによれば
掟上今日子のガッキーは 
リーガルハイの黛真知子以来
逃げ恥のみくりへと続く彼女の
女優と言う職業へのハードボイルドな姿勢に
感動せざるを得ない ということでしたので
観たかったのですが 如何せんツタヤで借りるのに
大層時間が掛かりました。
黒羽先輩の仰せの通り 掟上今日子は 
日テレが制作したとは思えない程 
野木亜希子さんの脚本がしっかりしていて
しかも原作の設定した『忘却探偵』が
この地上時空に生きる儚さ、身を斬るようなせつなさへ
容易に観る者を連れて行く頭の良さで 感動的でした。
逃げ恥の無理な設定をスクリューボールコメディとして
逆手に取る辺りも 私は プロの仕事として大いに
敬意を払って止まないのですけれど。

 忘却探偵の儚さに懲りずについていく隠館厄介くんを
演じた岡田将生さんが 素晴らしかったとも言えます。
掟上今日子なる女性が 如何なる恐怖を体験して
脳機能を混乱させ 一夜にして白髪になったかは
今のところ永遠の謎ですが 明日になれば今日のことは
すっかり忘れてしまう彼女の脳内で繰り返される
地下道疾走の映像が 繰り返され 続篇の匂いをさせて
今年辺り・・・・来るんじゃないのかなと思います。
それにしても岡田将生さんという俳優さんは
リーガルハイの時も素晴らしかったけれど
この作品にいおて 彼が厄介を演じなければ
果たして今日子の儚さを此処まで観る者に感じさせることは
無かったでしょう。
しかも十頭身だし声の質も役者として武器になる美男俳優です。
新垣結衣さんと並んでいて ハリウッド的なフォトジェニーを
幾らでもショットとして成立させることが可能でした。

そして新垣結衣さんの長台詞こなしはリーガルハイ以来続いています。
これは 彼女の意図した事ではありますまい。
事大主義な言質になってしまいますが 彼女にそうさせているのは
ハワードホークスという未来からやって来たと
言わざるを得ない存在、戦前から 映画の可能性を開発してしまう
不可思議な存在、つまるところ映画の神の為し技ではあるまいか と。

ホークスは『ヒズガールフライデー』という速射砲の如く
台詞が飛び交い台詞同士が重なり合ってしまうコメディ映画を
1940年代、トーキー創生期に制作監督しています。
誰もが長台詞などタブーだと思っていた時代にハリウッドで
ホークスはそんな常識を蹴散らし興行的に
大きな成功を収めています。
そんなホークス的な何物かに新垣結衣さんは
期せずして 愛されているらしい。
又 ホークスの影響を最も強く受けているゴダールが
ホークス的な映画として作った映画の主演をした
アンナ・カリーナにガッキーは外貌的にも似ていると
私は思い込んでるのです。
私が若い時は 夏目雅子さんがアンナ・カリーナ的存在だったけど。

さて、余談になりますが
私も『繭の時間』という小説の中で
主人公の女性が 今日子さんの如く
脳機能にまで異変を来すことなくとも
一夜にして白髪になる恐怖体験をしたことで
探偵・・・ではなく、ストリッパーになる女性の話があります。
95年ぐらいに書いたものです。
その小説では
年下の男に繭の時間を提供することで
自分の恐怖を乗り越えることを 
主人公が知っていたのか、予定調和でしかないのかを 
あえて宙ブラリンにして書いてみたけど
この掟上今日子という推理小説も
宙ぶらりんという余韻の中に 読者が創る物語を
意図的に残しているのかもしれませんね。
更にその宙ぶらりん状態、判断停止エポーケーを
読者や視聴者に仕掛けていました。
劇中に登場する推理小説の大家が
自分の人生において 17歳で早逝した恋人を
シリーズ物でない単独作品に脇役で登場させ
この推理作家は生涯独身を通し、
自分の小説作品の中で添い遂げるように
そっと描くというロマンチックなサブストーリィ。
こういう仕掛けに思わずホロリとするのは 
私も老いたのだなと実感いたしました。

★ 暫し 一時的に隠しておいた 栗庵流人(短篇『灰色の肌をした異星人』)などを   復元しておきました ★
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anone あのね4話と5話 [小説と映画]

あのね
という書き出しをせざるをえないのであります。
4話の青葉るり子(小林聡美さん)の哀しい母の物語は 
物質的に豊かになり過ぎたこの国の歪みそのものでした。
こころを忘れた豊かさに モノに頼った 日本的でない豊さに
我々はいつしか 本当の豊かさを忘れたまま
地球の歳差運動に無防備に直面してしまうことへの警告のように
私は受け止めてしまった。
 身を切るようなせつなさ という
ドストエフスキーやセリーヌ、ヴォネガット以来、優れた小説家が
感情教育の最も鋭い感性への志向性を 坂元裕二さんは
リプレーを現代日本に蘇らせるために書いています。
立派な試みだし その試みは成功するでしょう。

 堕胎してしまった娘の幽霊と共に生きながら 一人息子からは
いともたやすく 邪魔者にされ 行き場を失くしたるり子さんが
贋の家族を 田中裕子さんの「あのね」さんを中心にして演じる。
それが5話です。
そして第5話で やっと はりかが 前髪を切りました。
広瀬すずさんも美少女の面目躍如です。
彦星君もはりか同様 現代日本の歪んだ豊かさの
犠牲者です。そして 江口のり子さん演じる、 あのねさんと
血の繋がらない娘の薄情さに やや戸惑いつつも
リプレー・瑛太さんの 歪んでいる日本社会なのだから
歪んでいる欲望を贋札づくりで報復しようという企みが
後半から 贋の家族に芽生えた豊かさを踏みにじるのか
どうなるか。昨今の小説では出会えない物語が 我々を待っています。

 複雑な物語など詐欺師の才能でしかない。
私は そう思うこともあります。
でもね。ここまで手が込んでくると その騙し方に付き合うほうが
どうせアホなら踊らなにゃ損々 となってしまう。
どうせドラマでしかないのだから。
物語を消費する生き物だから 人間は。
モノを買うのだってそこに物語を求めている。
さらにいえば
もしかすると 地球の歳差運動の間 人類は空中都市で
人口の4分の3は十年ぐらい健康的な冬眠をし
その間に睡眠学習というか睡眠人生を送らねばならない。
その予行演習であり 映画やドラマの作り手たちは
冬眠中のよくできた夢見を制作する準備をしているのかも。
さて。
余談ですが 松潤ドラマをちょっと観たら 腹話術の人形が出てましたね!
世間では 彼の顔はやっぱり腹話術の人形っぽいというのが
通説なのでしょうか? んなわけないのですが
以前このブログで そう書いてしまったので ギョッとしました。

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この冬も坂元脚本ドラマですね [映画 ]

去年は『逃げ恥』の猛烈なガッキー旋風の後
直後の『カルテット』という素晴らしい
想定外のドラマ盛り上がりでした。
この冬は さて どうかしら
そう思っていましたが いやはや
日テレですら 坂元裕二さんの脚本だと
フィルムタッチで 暗部の多い画作り
風力発電の終末的な有り様
お金を巡る発狂を こういう風に仕上げるかと
呆然としながら ヴェンダースだな
と 勝手に想いながら感心している。
ヴェンダースの『パリテキサス』と
『アメリカの友人』がセットになって蘇えってくる。
そして 贋札づくりだ。リプレーは坂元さんが
瑛太さんで完璧にやる気だ。
で 宮藤官九郎さんの盟友、大人計画の
阿部サダヲさんが いいのだ。
スタイリストへの水田監督の指示、ディレクション
素晴らしい!ダッフルコオト着て
人質になるなんてセンスいい。音楽もヴェンダースだし。

 イイ脚本だと 画作りに困らないのは
昔から定石だ。 

このクソッタレな世界を
愛おしい光景、つまりショットにして魅せる
技術というのは 感情教育を目的とする
映画やドラマにおける 職務みたいなものです。
その職務全うの気高さを感じ
私は 敬意を表してやまないのであります。
このドラマに参加したスタッフキャストの方々
よかったね。おめでとう。こんな職業上の幸福は
そう滅多にはないはずだから坂元大先生に感謝してね♪

 『anone』は a none だとしら どう翻訳しますか?
私の貧しい英語力では わからない。

 奈々緒さんがちょっと観たいので『BG』を観たけど
破滅的な脚本で もういい。
木村拓哉さんは
お医者さんと衣装が変わっただけね。
まぁ 高倉健さんと自分は同じと肚を据えたほうが 
いっそ潔い。頑張れ と呟いておこう。

おそらくシナリオライターの力量の問題もあるけれど 
シナリオコントロールできる優秀なプロデューサーが不在であり、
監督もそんな権限を委ねられていない状況が判る。

 競合分析をし ターゲット設定をある程度調査し裏をとり、
ターゲットを完璧に描写把握して
尚且つ 現在のトレンドの何とマッチングすべきかを
明確に説明できる文章を書けるか 言葉にできる人、
その上でキムタク起用を成功させる戦略を明示できる存在
それがプロデューサーであり
広告業界で言えばクリエィティブディレクタ-である。
ラグビーで言えばスタンドオフだ。
そういう人がいない現場だというのが 明らかに判る。
日テレは 坂元大先生にマルナゲドンにして大正解だった。
下手に日テレの局プロなんか入った日にゃ・・・・。

 『アンナチュラル』は野木さんオリジナルかな?
第三話は 異常に面白かった。斉藤洋介さんが
余りにも老けていたので 驚いたけど。

「カビの生えた古い解剖技術でした実績と
 俺の最新技術でしている実績を量で比べるなんて
 おまえ いい加減すぎる。日本の検察官なんて
 そんな詭弁を弄ぶのが仕事か」
みたいな 滅法小股の切れ上がった台詞が
井浦新さんでやってました。石原さとみさんじゃない。
ただ どうしてこう複雑さを絡ませ捲るのだろうか?
このドラマの登場人物も
どいつもこいつも劇的背景を背負ってやがる。
私も小説やシナリオを書く時 ホリという登場人物の
詳細なノオトを事前に用意します。特に長めのを書く時は。
だけどそれは概ね自分で映画にし 監督する時
役者さんに読ませる為でもあります。
が しかし
やはり其々の登場人物があたかも憑依しやすくするための
大切な仕込みです。だけど ありとあらゆる登場人物の
ホリを活かそうとするとそれは一つのストーリィだけでは
無理ですよね。或る主題、テーマに全ての物語が
最終的に収束されていくのなら分るけれど。

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この冬のドラマについて 平成30年 [映画 ]

勿論 Tverで視聴可能な範囲ですけどね。

肝心のドラマのTBSはこのクール外部の制作会社作品ばかり。
私の期待する金子さんも土井さんも坪井さんも春からの
作品に没頭されているらしい。

それでも『逃げ恥』の野木さん脚本の
『アンナチュラル』は 観ていくでしょう。
初回からぶっこみすぎですが 面白い。
しかし。 石原さとみさん だったかね?
以前面白くなかったけれど他局で
武井咲さんが法医学ドラマの主役をしていた時
彼女のクールビューティには ピッタリだった。
石原さんと野木さんのコンビで『重版出来』は
かなり調子がよかったし 役柄と石原さんの外貌が
フィットしていた。 法医学の若き女医さんってのは
相当なクールさ、鉄仮面ぶりが必要になる。
だから石原さんは一所懸命に仏頂面を拵えるのだが
う~んタラコ唇が・・・・気になって仕方ない。
かわいい おきゃんなタイプだからね。この女優さんは。
『坂の上の雲』の真之夫人もいつも深刻な表情していて
石原さとみさん向きではなかった。
早見あかりさんが そろそろこういうドラマで抜擢されると
いいんだけどねぇ~ と個人的には思う。
クールビュティーなら新垣結衣さんなのだが
『逃げ恥』のスクリューボールコメディで魅せた
のに 『コードブルー』に出て 法医学…は無いですね。
しかも映画版撮影してたし。
なんで『逃げ恥』の映画版創らなかったのか不思議ですな。
まぁ それはそれとして。

日テレのドラマには期待していないのだけれど
『anone』が ちょっといい感じ。いや これは
『カルテット』の坂元裕二さんの脚本だから二度観するはず。
an one 或る一人で 集約されていくだろうと
最初から思い込みで眺めている。そして誰もが一人だという。
だが 二回を観ると あのねさんという役柄は 
田中裕子さんだった。おうぅおう やっぱ田中裕子はすげぇえや。
しかも阿部サダヲさん あんぱんじゃなくて小林聡美さん 
ええぇえ火野正平さんまで出てる。はぁ瑛太さんもね。
初回から倍賞美津子さんも出てたし。
憶測でしかないが おそらく 日テレはTBSが 
金子土井坪井トリオを
この冬クール温存するのを知ってここぞと勝負に出たらしい。
因みに制作会社はワークスだけど 
水田伸生さんというディレクターは
日テレかな? まぁ坂元脚本だから『カルテット』の画質や
陰翳礼讃のライティングを選択することはありうるが
ロケ場所選択など かなり 巧い監督ですね。
ただね 上記TBSトリオ 特に坪井作品と比べると
編集の流れとリズムに合わないアングルがちょいと目立つ。
ここから狙うとカッコいいから じゃ 素人だ。
そんなのはCМディレクターふぜいがやることだ。
映画やドラマは繋がり具合だ。シーンとしてのコンセプト 
シークエンスとしてのコンセプトを
計算してアングルは選択されるべきだけど ね。
もっと上級になるとドラマ全体のタクティクス戦略にまで
貫かれるわけだが そんなこたぁ 小津とか溝口とかゴダールしか
達成できちゃいないから 求めやしやせんぜ。

ラーメン林家の店主?が始終ヘラヘラしていたのは
演出だろうか?あの役者さんがあーしたのだろうか?
どっさりモヤシラーメンなんぞ食わせる店らしい
想定外のリアリズムに出くわして感動してしまった。
もやしなんぞどっさり臆面もなくラーメンにのっけるような
ラーメン屋はあれでなくてはいけない。

しかし 広瀬すずさんの前髪が長すぎるのが 私は嫌いだ。

それはそれとして 三島由紀夫さんの『豊饒の海』を
最後の天人五衰まで読んだ後の an one の寂寞ぶりを
坂元裕二さんはおやりなるおつもりだろう と買い被る。
御視聴あそばす方々よ ご覚悟はよろしいか?

※ジャニタレ主演の弁護士ドラマは 初回観てしまいましたが
 駄目ですね。長塚さんが出たら直ぐ犯人判るしトリックも
 あの『trick』の蒔田さん監修とは思えないほど直ぐ分る始末。
 ごめん 松潤の顔って気味悪いんだ。人形みたいで。
 なんか腹話術の人形を四谷シモン先生が作ってしまいましたみたいな 
 怖さがある。イタダキマングースで笑ってる場合じゃない。

※ 『越路風吹物語』これは観ます。越路さんですから。
   越路さんと岩谷時子さんの物語だけでも面白い。
  ただ 問題は なんでドラマのテーマ曲を越路さんを
  演じる女優さんの声、歌唱でやるのか?
  越路さんの歌唱でやりゃあーいいじゃねーか と。

以上 妄言多謝。
スンマソンスンマソンララスンマソン♪
フニクラフニクラーララスンマソン♪

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寒中お見舞いもうしあげまする [小説と映画]

お寒うございますな。皆様お健やかにお過ごしでしょうか。
明け早々超スーパームーンでございまして
ちょいと 危ない気配もありましたが
なんとかどうにか 恙なく めでたいことです。

さて。昨年は『カルテット』という名作から始まり
『わにとかげぎす』という秀作もありました。
極私的に申し上げれば
TBSの【坪井敏雄ディレクター】を発見したわけでございます。
嘗て TBSには【井下靖央ディレクター】という
『想い出つくり』というドラマで逆ズームを
劇的に使用した監督がいらっしゃいました。
その方がいらっしゃいましたので アタクシは
TBSを受験いたしましたが ハハハ不合格でした。
ドラマのTBSをディベートのテストでやりすぎました。
民放局が幾らベースが新聞社とて大本営発令の嘘を
ペンで戦い抜いたわけでもないのに
広告媒体にすぎない民放局が報道のTBSなどかたはらいたし!
と ちょっと つかこうへい芝居的に
熱弁を柄にもなく奮ってしまいました。
本当のことを 言っては 渡る世間はないのですね。
それにしても 
ドラマはTBSに限る!
『陸王』は原作が原作ですから 勧善懲悪で
市井の方々の喝采を存分に受けて弥栄。
あれで素晴らしい。だが若手の田中ディレクターの回には
顔の上下が切れるようなアップを多用しないどころか
必要なければ回避し、寧ろロングサイズを多用していて
志の高さに胸撫で下ろす次第でございました。
最終回は あぁぁ福沢御大ね。やっぱね。仕方ないやね。
そして 土井ディレクターのライフワーク『コウノドリ』は
あの「アタシシッパイシナイノデ」の嘘くさい医学ドラマより
遥かに 気高く 感情教育をドラマで果たしておられました。
遠藤周作の『母なるもの』 
ヴォネガットの『母なる夜』
という医学とは無縁の
偉大な小説における主題を 産科を舞台にして
真面目に 正面から 愚直に描かれていました。
その静かな闘志に 頭を垂れます。
No More Lonesome! 淋しいのはあなただけじゃない!
ヴォネガットの拡大家族計画の合言葉
ノーモアロンサムを 淋しいのはあなただけじゃない!
そう翻訳した伊東典夫さんは 素晴らしい!
私だったら 孤独何て真っ平だぜ と原書を読み過ごしただろう。
だが 淋しいのはあなただけじゃない!と訳したから
今でもそんな題名の漫画すら出てくる。市川森一さんが
それを題名にしたドラマをTBSで脚本書いてたはずです。
そして 2017シーズンの『コウノドリ』は
まさしく あなたは一人じゃないよ 淋しいのは
あなただけじゃない を至る局面で合言葉のように
発せられていました。 

半島の独裁国家のデブにも
No more Lonesome! 
と安倍首相はツィッターで語りかけりゃいい。
トランプの方がいいか。安倍さんと『千と千尋の神隠し』に
出てくる坊にそっくりな独裁者は仲がいいんだっけ既に♪
とっくに♪ ガンバレチィヨイゾボックラのナマカと
夜中首相官邸で二人はテレビ電話でベロベロに酔っぱらって
歌っている・・・・なんて 噂はございません。
ところで
三橋さんという経済評論家が ついにピンク罠で
捕縛されましたな。流石に共謀罪適用せんかったが
本当の事を語ると渡る世間は 無いのですね。
監獄の三橋さんに向けて【No more Lonesome!】

そして『監獄の御姫様』 リプレーに挑戦された
結果が まぁ いいじゃないっすか。
但し あの構成じゃなく コロンボのスタイルで
編年体構成でも ずっと面白くなっていたと思う。
回想形式ってやはり辛いね。伏線が解き放たれるって
そんな快感ないじゃない。編年体で最後の土壇場で
リプレー吾郎が ナイフの鞘はどうした
と思わず呟いてしまい 検事のミスを突っ込んだつもりが
実行犯であることを自分で白状していく
流れにも観ている方には無理がかからないはずなのだ。
コロンボのあの形式は それまでのミステリーの
謎解きを受け入れやすくした功績が大きい。
だからディアゴスティーニのコロンボのDVDを隔週で
あれだけ多くの人々が購入するのですよ。
シナリオ作りにも ちょっとしたマーケティングセンスって
必要だったりする? 
そう思う方は少ないか。
まっ いいか 
いいや どうでも。

では 今年も皆様にとって 素晴らしい年でありますように!

※ 株価が高い間は第二次朝鮮戦争は勃発しません。
  景気の良い時に 戦争する国は先進国にはいません。
  半島の独裁国家に無人戦闘機で上空から
  1億ドルほど
  ばら撒けば回避できる危機でありましょう。


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どーせアタシなんか ば、ばかよ [映画 ]

監獄の御姫様』が終了致しました。
最後の2回は二度観しても 足りないくらいでしたね。
「もう三か月もクリスマスイブみたいな気がすらぁ」という
吾郎の台詞が象徴するように この激しい回想ジグザグ構成は
果たして よかったのでありましょうか?

さて以下は 私の妄想であり推測であります。
このミステリードラマ成立を推理してみました。

まず リプレー・吾郎と名付けたくなるような主人公は
当初 『カルテット』で宮藤さんと共演した高橋一生さんだったはず。
高橋一生さんで パトリシア・ハイスミスの『太陽がいっぱい』や
『アメリカの友人』をやってみたい・・・官九郎さんは
きっとそう思ったに違いない。しかし 高橋さんは生憎
瀕死のフジテレビから早々にオファーがかかり そうはいかなかった。
じゃあ 塚本高史君でいいや。しかしクドカンさんの脳内では
どうしても高橋一生のリプレーが躍動してしまう。
つかもっちゃんでいいんだ!そう繰り返し言い聞かせていると
高橋リプレーを追い詰める刑事役に塚本君にと 性懲りもなく想う。
しかも塚本君だ 女装趣味の刑事役がいいはずだ と
『マンハッタンラブストーリー』の再現を目論む始末。
伊勢谷裕介さんは 良い役者だ。 それは認める。
しかしリプレーを演じるには育ちの良さが滲み出てしまうのだ。
『太陽がいっぱい』のアランドロンの滲み出る育ちの悪さ。
あれは 高橋一生にしかできない・・・・TBSのプロデューサーにねじ込むこと
数えきれなかっただろう。時にはフジテレビに手を廻し
タカハシを寄こせ!そうしたら月9書いてやるという文書を
何度郵便ポストに投函しそうになったことだろう。

しかし リプレー吾郎は育ちの良さが滲み出てしまう伊勢谷さん?!
こいつを いや この御坊ちゃま君を なんとか下衆にせなならん。

江戸川乳業をリストラされた社員の子供で 嘗てはチビ社長役を演じて
一世を風靡した子役時代・・・・
うぅぅぅ未だ高橋一生が抜けてないぞ俺・・・。
と宮藤は呟く。でもいいんだ。そこから這い上がり 世間知らずの
社長の娘をたぶらかす
イヒヒヒヒ ミステリーって下衆だなぁほんと。
いかん 下衆が高貴に振る舞わなくては 視聴者は認めないぞ
いや世間のパンピーなんぞどうでもいい。
向田邦子賞の審査員たちが認めやしない。
そこで 邪魔になった元恋人を殺す時
あの一人の英雄のために百万人の犠牲者が無駄死にしても
その英雄を英雄たらしめるには 何のためらいもないのだ
そう 神にとっては みたいな台詞。
ヒットラーとかナポレオンがいいそうだね。
でもリプレーは 言わないぞ そんなこと。

 昨日 ママンが死んだ。太陽がまぶしかったから
それは 噺が違うだろ! カミュじゃねーか 
大山金太郎じゃねーぞ。つかこうへいが 
ネッカイサツジンジケンでその手使ったろ。
・・・・でも向田邦子賞の審査員なら納得するかもしれない。

 高橋一生リプレーをどうにか頭の中から外したクドカンだったが

でさ 誰がリプレー吾郎を追い詰めるんだっけ?
女装趣味の刑事塚本?え なんで女装趣味だといいんだっけ?
脳内回路が一度崩壊している名優でもある宮藤官九郎は
何気なくつけたテレビで 梶芽衣子が出演している女囚セブンを眺める。
梶芽衣子まで出しておいて 黒皮の手帳かよ・・・
女囚さそりじゃねーのか・・・・剛力ちゃんさそりするの
あぁぁ しねーじゃん。なんなの しかもタカシマ弟が父親って何これ!
この手の怒りは宮藤官九郎クラスの作家には実は棚から牡丹餅である。
牡丹餅喰いまくりである。
俺なら さそりをさ 満島ちゃんがやるのさ。
でもさ 女囚で?彼女は女囚というか刑務官じゃん?
満島さんに鞭でひっぱたかれたいという欲情すら
作家の創作の炎をたぎらせる。
じゃあ 捕らわれた姫を助けるのは
七人のこびと じゃなくて 五人のおばさんでいいや♪
かくして 一気にシナリオの骨格はできあがる。
而して リプレー吾郎は 結局伊勢谷裕介氏に決まる。
女装趣味の刑事ならぬ検事役には塚本高史君・・・・だが
磯山Pから女装趣味は駄目という御達しが。
金子Pはオーケー牧場だったのに。
塚本サイドからか? ちきしょう やりたかったのに
女装して 内股になって 
「どーせ私は ば、ばかよ」っての!

 宮藤官九郎さんは 小学生時代の同級生に
馬場佳代さんという少女がいたのである。そして彼女は
滅法育ち過ぎた大きな小学生だったのである。
しかも 佳代さんという名前が哀しいくらい 色も黒く
背も高く プロレスラーにありがちな顔つきでもあった。
しかも 運命のいたずらか 馬場姓であった。
それでいて せつないほど引っ込み思案で おどおどしていた。
その同級生の口癖は 
どーせ 私は ば、ばかよッ!だったのだ。

彼女と塚本高史さんが外見上似ている点はなかったのだが
いかんせん マンハッタンラブストーリーで
奇妙な役設定を果敢にこなした俳優との久々の仕事が
脳内空間で 無理矢理な設定を用意することを
義務のような いや 強迫観念にしていたのであった。

そうか そういうことか

宮藤官九郎さんは 
いきつけの北区の精神科医の退行催眠から
目を覚ますと 漸く 小泉今日子さんの役名を
馬場かよにすることで
なんら問題も無いことに気付くのであった。
おしまい。


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