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造化の妙放出器官としての人間 その3で完了です [小説]

★ 相変わらずお読み苦しい点を予めお許し願います。これでこの物語は完結でぇす★

その検索すべき言葉を聴き終ると いきなり甘木氏は光溢れる視界を揺さぶられ 
「大丈夫ですか?」という女性の声が生々しく耳に注がれ、
観音様だか明るい神様だかのお声を聴いている時には感じなかった腰や背中の痛みに襲われ 
周囲の匂い、物音、皮膚の温度察知機能など
五官が一斉に反応し始めていた。そして目を開けた。三途の川を渡り損なったことを受け容れる準備ができたからだ。
すると目の前に髪をポニーテールにし、大きな目をした美しい女性の心配そうな顔が在った。
こういう美しい光景、女性に未だ遭えるわけだし 
今しがた体験していた幻想的な世界を信じて行うもよかろうと思い立ち、
「いやぁ 年甲斐もなく木登りして墜落してしまって ちょっと脳震盪でも起こしていたみたいです」そう言い、
太い枝を払いのけ 差し伸べられた女性の手を遠慮しつつ感謝の意を表しながら立ち上がった。
その美しい女性の親切にきちんと応じるために。
「わたしは これから下山するところなので 一緒に駅まで行きましょう。脳震盪だけかどうか判らないから 
病院が在ればお連れしますけど」 
美しい山ガールはどこまでも親切だった。おそらく看護師さんだろうと思いつつ ひょっとしたら女医さんかもしれない。
「ご親切にどうも。それでは麓までご一緒させてください。 医療関係の方ですか?」と甘木氏。
ポニーテールが良く似合う女性はニッコリしながら
「医療関係というか まぁ似たような・・・」そう応えつつ甘木氏の足元を鋭く観察した。ロープの存在だ。   
甘木氏はそれに気付かぬふりをしてナップサックを背負い服に着いた泥を叩くことに専念していた。運よく 
「まさこぉぉ」と呼ぶ声がした。まさこと呼ばれた美しい女性は自分の所在を示すべく大きな声で叫んでいた。
その隙にロープを足で蹴飛ばして叢へ葬った。仲間らしい山ガールたちが二人降りてきた。
体を揺す振られて目を開けた時にまさこさん以外のどちらかだったらおそらく甘木氏は死んだふりをしていたかもしれない。
やはり自分は運が未だいいらしい。とりあえず 自称アラサー三人組に先導されて駅まで着いた。
まさこさんは ちらりちらりと甘木氏を観る。
それを好意以上の感情を込めた視線だと受け取る不躾さを抑えるのにひと苦労だった。
「まさこは ヒーラーなんですよ。怪我している人とか痛みを持っている人を観ると
その痛みをヒールアウトしたくなる癖が在るの」 
甘木氏の不躾さを読み取ったような意地悪い細い目を光らして一人の四十女が謂った。
下山する間の会話でまさこさんを含めた女子大の同級生三人組が平日に四十女で独身という者同志で山登りしていることを聞いた。
甘木氏の素性はだいたい十年前ぐらいのコピーライターをしている時分の身上で誤魔化した。
名刺交換などすることなく 甘木氏は 「家内に電話してきます」そう言って礼を述べたなり足早に彼女たちから逃れた。
本当は 礼をすべく新宿辺りで御馳走すべきだと思うけれど手元不如意で
ファーストフード店の珈琲でもてなすなんてことを想像しただけでゾッとした。 
家内?私には いませんよ そんなもの、まさこさん・・・・そういう独り言を結局 帰る道中ずっとしていた。

 二度と帰る予定にしていなかった部屋に戻ると甘木氏は 早速パソコンに向かい あの検索すべき言葉を調べた。
あんな珍妙な言葉で検索エンジンがヒットするサイトを見つけ出すとは半分思っていなかったが 
なるほど 一件だけヒットするサイトが検索された。
そして そのサイトに繋がると次から次へと質問が表示された。
山の中で聞いたあの声の主から教わったことを回答していればよかった。
そして最後の質問に答えると 
還著於本人・斥力プラズマバリア防衛システム設計図データと想念の力解説動画データを
ダウンロードしてくださいというミッションが表示され それに従った。
設計図データを3Dプリンターに接続すればプラスチック製のオブジェが出来上がるらしい。
いやオブジェではないのだ。この出来上がった還著於本人・防衛システムに向かって
観音経の白文を日本語音で唱えると不可思議な機能を発揮するらしい。
といって自宅で3Dプリンターを買い揃えるカネが手元になかった。
甘木氏は瞑想、想念の力の解説動画を観ながら毎日行い、十日ほどすると
今まで連絡しても担当者に居留守すら遣われていた会社から突然電話が入り 広告の仕事が入った。
続けざまに 嘗て仲の良かった制作会社からもテレビCM企画の大きな仕事も転がり込んできた。
それらのギャラが確実になったのでクレジットカードを使ってなんとか 
3Dプリンターを買い揃えた。そして早速 成型し、甘木氏は 観音経を全文読誦した。
別にそうしたからといって何も変わりはしなかった。

 しかし甘木氏の自宅のメールアドレスには あの検索ワードと一緒にそのサイトからの指令で
甘木氏に連絡し 還著於本人・斥力プラズマバリア防衛システムを求めよというのでメールをしてきた者が
十人揃った。
その中に○○雅子と言う名の女性がいた。
甘木氏は まさか・・・と思ったがその女性にも郵送した。其々十名の方々には 
観音経全文、経典を見ながら声を出して読むことの大切さを 
あの声の主から教えられた通りを書き記したメモを添えた。 勿論、思い上がるなについても。
半信半疑ではあったけれど
甘木氏は更に受け取るメールに対応し続けた。
ほどなくして 宝くじで一等賞金が転がり込んできた。広告仕事も順調だったので 
宝くじの賞金は概ね五千六百七十人の仲間に送り届ける為に使い、
勿論 両親に孝養する為に遣った。

そんなある日 日本に向かって某国の核弾頭ミサイルが発射された。
その日 甘木氏はあの雅子さんと初めてデートをしていた。
二人が仲睦まじく神田の老舗蕎麦屋で食事をしている時、
某国は自軍が放った核弾頭ミサイルによって壊滅状態に陥っていた。そんなこととはつゆ知らず
「こんな風にあなたとデートしたら 思い上がりになるかな?」と 甘木氏は雅子さんに訊いていた。
雅子さんは 「私はそうとは 思えませんわ」 と 静かに応えてくれた。
次の日から二人は五万六千七百人に還著於本人・斥力プラズマバリア防衛システムを配布する役目を共に
力を合わせて果たす決意をすることになる。
そして 結婚し二人の未来を一つにすることにもなるだろう。
 《完》



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造化の妙放出器官としての人間 その2 [小説]

★ 今日から 長めにアップします。お見苦しい点を予めお断り申し上げます ★

「まぁ 観音様だよ。それでいい。五次元以上の存在だからな。あのな あの蛇のような目をしたツチノコ体形の、汝が謂うところの疫病神男、
あいつは確かに悪の御用をしに汝に近づいてきた者じゃが あれがおらんと汝は 本当に為すべき事へ向かわずに 
やれ広告代理店の社長だとか 映画のプロデューサーだ監督だとか言って 結婚離婚を繰り返し派手な人生を幸福だと
思い込んでしまうところだったのじゃ。
まぁこの方から差し向けたといってもよかろう。憎むことはないぞ。適当に許してやれ。適当に。
それでじゃ 汝の役目をそろそろ果たさせるから これからこの方が言うことを素直におやり。カネの心配など直ぐに無くなる。
寧ろこれから汝がする御用の為にはカネも必要だし 汝も老いた親たちに孝行もしたかろう その心忘れるでないぞ」 

なんともいい心持ちにさせてくれる幻聴だろう。素敵な音楽が死ぬ直前に流れてきたら天国行きだというけれど 
しめしめ自分はそっちだ。甘木氏は思わずほくそ笑んだ。すると
「何をニヤついておる。 よいか我善し自己中は厳禁だぞ。現金を確かに手にするけど」と言うとホッホホとお笑いになった。
明るい神様だなぁと甘木氏はますます嬉しくなっていた。
「汝の御用は 観音経に出てくる呪詛毒薬 所欲害身者 念彼観音力 還著於本人てのがあろがな。
その還著於本人・斥力プラズマバリア防衛システムというのを拵えて そうさな 手始めに日本で五千六百七十人の者に
その還著於本人ナンタラを持たせて 汝の如く観音経偈頌でよいから毎日唱えさせるようにするのじゃ。
そうするとな 或る国が核弾頭ミサイルを撃ち込んできよるとな 還著於本人、つまり核ミサイルが撃った本人、国に向かって 
撥ね返っていきよる。幾ら日本に撃ち込んでも結果は同じじゃ。撃つだけ損じゃ。日本は一挙に世界最強の国になるぞ。
それでも 思い上がっちゃいかんのじゃ。思い上がると竹箆返しが倍返し。そこんとこ、よぉおおく肝に銘ずるように。
仲間にもそう強く 仕込め。仲間を十倍ぐらいにさせるから
インターネット中にその還著於本人・斥力プラズマバリア防衛システムの所在を明らかにさせて 
日本がこの防衛システムを憲法第九条と併せてほぼ無償で提供し 国際連合に代わる世界平和連合の盟主国になろうという運動を指揮せよ。 
汝を無駄に広告代理店に勤めさせたり、映画監督やプロデューサーやシナリオライターやらで いい線いかせてたり させていないんだよ。
お楽しみはこりから こりから じゃ」 
 
 甘木氏は観音様だか明るい神様だか判らないけれどエンジニアでもない自分がどうやってそんな斥力プラズマバリア防衛システム
なんて代物を拵えることができると思われているのだろうか? 恐る恐る伺おうとしたら
「判っておるがな。心配ご無用。目を覚ましたら家に帰ってインターネットで 検索すべき言葉をこの後に授けるから、
今少し この方の話を静聴せよ。
 どうして観音経でいいのか なんで音訓まぜまぜの読み方でいいのか 疑問に思わないかい?サンスクリット原音でなくてはとか? 
そこなんだね。日本語ってのは、五十音ってのは 言霊の力としてカタカムナやフトマニを込めてあるから ちょっと他の国の言語とは違うのだよ。
日本語のような言霊の力に迫ろうとして人工的にラテン語を拵えたようだけど 宗教言語止まりだったね。サンスクリットもそうだけど。 
だから いいか それゆえにこそ 決して思い上がるなよ
思い上がると竹箆返し倍返し 念じて置けよ。八紘一宇とか美辞麗句で天狗気取りは鼻ポキン、それどころか 原爆までお見舞いされただろ? 
あれは思い上がるとどうなるか 五次元以上の存在からのお示しだとくれぐれも仲間に訓導するのだ!それも汝の一等大事な役目だぞ。

 斥力 知ってるかい? 引力だけだったら人間もなんもかも地面に埋まってるからな。斥力が無いと重力片手落ちじゃ。
反重力なんて謂うてはいかんな。宇宙に善と悪が反発しあっているというイメージでは 駄目じゃぞ。
宇宙のシステム原理は【相補性】と 
バックミンスター・フラーが言うておる。勾玉を二つ合わせて一つの円を完成させるタオ、道と 中国でも言うておる。
斥力と引力を相補性で受け入れるのが三次元宇宙での物質化の原則じゃがな しかし それを一方だけ強めて遣う生き物がいる。解かるか?」
甘木氏は「鳥、昆虫・・・猫も偶にやりますね」と応えた。理系でない自分がどうしたわけだ? あぁそうか 
福音書のイエスが明日を患うこと勿れと説いた時に鳥を観よと仰ったのは 鳥が危機を察すると一瞬で飛び立てる姿から
人間もその能力を解析せよと説かれたのだと、とんでもないことを言う牧師兼物理学者の三浦賢人師を取材した時に訊いたからだった。

「人生無駄道なんぞ無いだろ? 雑誌記者させたら 落ちぶれた落ちぶれたと嘆いていたぞ 汝は。
それはそれとして 鳥にしろ飛ぶ昆虫にしろ彼らは或る音を発することで斥力を遣うんじゃ。 
音 は 三次元宇宙において そういう役割を果たす基本原理が在るわけじゃ。
観音様、妙音様と法華経でも音が名前に入っている菩薩がおるじゃろ。
まぁその詳細は汝でなくて ひふみ祝詞を唱えるような理論物理学者を選んでおる、そちらに役目があろうから 
まぁとりあえず 聞いておけ。
後は汝の身の上にも関わることじゃ。よく聞けよ。
人間といういのはそもそもこの宇宙での役割を自覚しておらん。
何度も生まれ変わるカルマの解消だとかまぁ言うておるけど、それは人間の趣味趣向のようなものでな、
そろそろ役目を自覚せねばならない。
人間の脳細胞、殆ど一割も使わないで死ぬのだぞ。後の九割無駄か?
いやいや人間の役割は九割分誰しもきちんと果たしておるさ。
それは造化の妙、この大宇宙の恵みと美と力の美座を織りなす無限の力が三次元宇宙にお出ましになる時に
人類のエーテル体にある肉体でいえば尾てい骨あたりの赤いチャクラか頭頂部あたりの紫色のチャクラから入って
額の第三の目、造化の妙放出器官としての藍色のチャクラから三次元宇宙へ入られる。
三次元宇宙で造化の妙は物質化エナジーを持った言語体系、
ロゴスとしてこの三次元宇宙の構成要素である正四面体をした素領域を満たし、
言語体系に沿って素領域を次々と繋ぎ合わせ形を作る。
素粒子たちがその素領域の構造体に集まり、物質化エナジーを模してエナジーを動きとして現わす。
まぁ造化の妙放出器官として今までは無自覚でもよいということにして カルマだとか輪廻転生を愉しませておったのだが 
地球殿の歳差運動も迫ってきておるから自覚させねばならぬ時節となった。
そのためには瞑想、想念の力を正しく使う必要がある。
汝は瞑想の呼吸法などはとうに身につけさせておるからその解説の動画を観て やってみなされ。
造化の妙と共に三次元における物質化という創造の喜びを分かち合う存在になれるぞ。だからといって 
よいか くれぐれも言うておくぞ。断固として 思い上がるな! ひたすら思い遣り深くあれ!この事を体現せねばならぬのだ!
自己中我慾の我利我利亡者になって喜び分かち合う目的を失すれば 救いようの無いことになるから 
まぁその危険性についても解説動画で
導師が語っておるから 繰り返し観て省みることだ。省みることを忘れたら終いだと思えよ。 
付け足しておくと観音経や般若心経は 心から恐怖不安を取り除かせる功徳がある。お経の意味内容がそうじゃろ?
人類の心に恐怖不安が減じれば減ずるほど 造化の妙も恐怖不安を物質化する必要が無くなるわけじゃ。
さて インターネットで検索すべき言葉を教えておくぞ。それは・・・」


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造化の妙放出器官としての人間 その1 [小説]

★以前書いた原稿用紙20枚程度の短篇を 今夜から掲載します。コピペ作業でね★

東京近郊の山林で 平日の午後にナップサックを背負った中年、
年齢的には初老ということにもなる甘木氏が
樹木の下に行っては掌をあて枝振りを検め 時には枝に両手でぶら下がり全体重をかけて強度を確かめていた。
漸く彼の目的に適う大木の下でナップサックをおろし 太いロープを取り出して壮年期と言える大木から伸びる
彼の手で三握り半はある枝に渡し掛けて、輪を拵えた。後はこの世とおさらば するための跳躍台を調達するだけだった。
生憎登山道からかなり分け入った場所には彼が想定していた石油缶などあるわけもなく 
なんとかその大木の枝から両手でロープの輪を掴んで懸垂で頭をくぐらせそうな気がしたので 
予定通り妙法蓮華経の観世音菩薩普門品を静かに読誦した。甘木氏は全文を暗唱していたので お経本は不要だった。
 
思えば彼の人生は強運と好運の連続であったが 
いつもあの疫病神男のお蔭で折角の大チャンスを取り逃がすような目にあっているうちに
いよいよこういう次第になったわけだが 甘木氏は最早その男の顔すら思い起こしたくなかったので
気分よく観音経を読んだ。そして跳躍。と、その直後に背後から
「やめとけ!」 と一声を浴びせかけられた。甘木氏は反射的に目的方向から視線が逸れ 
跳躍は半端になり両手はロープの輪を掴んだが目標としていたよりも遥かに下だった。
それでも懸垂を試みたけれど彼が全体重をかけてもビクともしなかったはずの太い枝は突然折れ、
甘木氏は大木の根元へ落ちると仰向けになりその上に太い枝が常緑の葉をたっぷりたたえたまま ドサッと直撃した。
甘木氏は事前に人影を周到に注意していたのに 誰だろうと朦朧としてきた意識のまま声の主を探った。
しかし彼の目に入ってきたのはまだ童貞?ぐらいの若い猫だった。
なで肩のかしこまったような猫座りで顎を上げ甘木氏の方を向いて口をもごもごさせていた。

「猫が喋るか!」と声が上から降ってきた。甘木氏は上を向いた。
木々の緑の向こうに葉巻型をしたUFOが浮かんでいるのが見えた。と次の瞬間彼は気を失った。
 
光溢れる夢を見ているのか なんとか三途の川を渡る所へ達したのかと思うのだが 
どうも横臥したままで眠い。あの世への船に乗り遅れるかもしれないという焦りも生じていた。
すると光溢れる彼方から声が響き渡ってきた。
「汝は未だすることがあるだろうに 早まるな」 
甘木氏は「あぁ神様 いや観音様でしたか」と寝ぼけ面で嬉しげに声を裏返して応えた。



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二度観てしまうドラマ [小説と映画]

去年は 『逃げるは恥だが役に立つ』と『カルテット』を
TVerで観られる一週間の間 二度観てましたが
この秋は 『コウノドリ』と『陸王』ですね。
吉行淳之介さんは 「再読の価値ある小説は 正しい」
と仰ってました。「再読する度に新しい発見をしてしまうのは
新作でも古典だ」と。又「古典と称されていても 再読し難い
作品も私にとって幾らでもある」by吉行淳之介。

上記4作品のテレビドラマは おそらく
ドラマとして「正しい」のかもしれません。
但し私が吉行先生ほどの批評能力があるわけでは
ないので 甚だおこがましいのですけれど。

『陸王』は 『小さな巨人』や『半沢直樹』を制作した演出陣。
市川右團次さんがご出演されていても 歌舞伎芝居を
抑制しているのが 面白いです。しかも
目の芝居が必然となる以外は アップサイズを控えめにし
ロングサイズを多用しているところが 私は好感を持ってしまう。
ストーリィラインは 勧善懲悪ですが 悪い銀行員君でさえも
おぉぉ こう変わるか という辺りは なかなかですね。

 本来阿川佐和子さんが 足袋屋さんの社長夫人が穏当ですが
敢えて壇ふみさんを気風のいい姐さん社員役にしなかったのは
正解でした。阿川さんがあそこまで芝居心があったとは
意外でした。お見事です。阿川さんとキャスティングされた方に
拍手です♪ 『下町ロケット』以来のモノ創りドラマ。
マーケティングと言う仕事も そういう面白さ、
モノ創りのシナリオを描くことが
とても愉しい仕事でした。

『コウノドリ』
先々週の死産の回は 殊更観直しました。
洋菓子屋さん夫妻を演じた 深水元喜さんと篠原ゆき子さんが
共に好演されていたのは ネット上でも話題でした。
このお二人で『自虐の詩』を再度トライしたい・・・と
思うプロデューサーは いないかなぁ と思いました。
深水さんで『ゴルゴ』ってのも いいかもしれません。
このドラマでも「殺し屋」と反応されてしまうケーキ職人でしたし。

 医療系ドラマは 『コードブルー』にしろ『ドクターX』にしても
高視聴率らしいですが 『コウノドリ』は
ドラマの深さが ちょっと他局の2作品とは違うように
私は思います。医師に死生観まで任せることの切なさ 
危うさ それに向き合うことしか
できないのが ドラマの作り手としての限界。
それでも 心の洗濯屋さんたるドラマの作り手たちは
せめて 医師たちに死生観まで背負わせてしまうことを
世間の人々に訴えかけることは 臆せず為すべきなのでしょう。
このドラマの原作漫画の作家さんも 心の洗濯屋さんとして
そうせざるを得なかったでしょう。

意外なことに大好きなクドカンさんのドラマを二度観してません。
二度観すれば 台詞の中にきっとある芸の細やかさに
気付くのかもしれませんね。それにしても子役の使い方が巧い。
そして このまま今年のクリスマスからの回想で
ドラマの結末が どうなるのかは 未だ予測がつきません。
『カルテット』も最後から3作め辺りからガラガラと急展開し
素晴らしいカタルシスへと我々を誘ったチームですので
愉しみですね。

 綾瀬はるかさん主演の『奥様は取扱い注意』は
毎回 綾瀬さんの吹き替え無しのアクションシーンのみ
その場で繰り返し観ます。
ただ話が・・・・作り込み過ぎていて嘘くさい。
嘘がばれるのが怖くて嘘の上塗りするが如し。
どうも私には感情移入し辛い。
本田翼さんは 『ワニトカゲギス』の時の方が
数倍 いや数十倍良い。TBSの坪井ディレクターさんは
主演女優(本田翼さん)の顔に影が降りても
その影を活かして本田さんを美しく撮る腕がある。
フェルメールライティングを大切にすると
そうなるのです。
綾瀬はるかさんと坪井ディレクターさんは
『わたしを離さないで』で組んでいましたっけ?
そういえば 私はブログで『わたしを離さないで』について
書いた折り 原作者のイシグロさんの方が
村上春樹さんよりノーベル文学賞を受賞するのは
早いような気がするって書いてたんですよ。
やったぁあ 預言的中!って 莫迦な私。
忙中閑ありとて妄言多謝。失礼をば致しました。


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秋ドラマ~TVerで観られるのだけ [雑感]

ほぼ日でも秋ドラマ特集してますね。
でも開始前の座談ですので肩すかし気味。
それでも脚本家の森下佳子さんが参加しているから
面白いですね。

さて
『コウノドリ』TBS 
金子ディレクター氏がプロデューサー&ディレクターなので
安定しています。『JIN』のメインでしたし
シナリオコントロールも巧みです。
『カルテット』で高橋一生さんの元・奥さん役を演じた
高橋メアリージェーンさんが キャリアウーマンの
出産鬱の危うさを見事に演じられていました。
全く『カルテット』と異なる役柄でしたが
巧いですね。彼女からその演技力を引出した
監督の腕も素晴らしいです。
にしても 医療ドラマが流行る世間ですな。
『コウノドリ』を観て思うのは
ほぼ新生児に近い赤ちゃんが出演されていることに
驚かされます。テレビCMで一番気を遣うのは
赤ちゃんの撮影でしたから。俳優さんが本物のほぼ新生児を
抱き上げるカットですら本物の赤ちゃんです。
ちょっとはらはらしますけど。

『監獄の御姫様たち』 これもTBS
クドカンさんのシナリオなので台詞が曲者です。
土井ディレクターさんと坪井ディレクターさんなので
カメラ位置と距離感 レンズ選び 間違いないです。
普通はこんな観方はしませんが 私は映画で
心の洗濯屋さんになりたかったので ハハハどうしても。
但し 話はグチャグチャでして フラッシュバックという
回想形式がまぜこぜすぎて 感情移入しにくいわぁ。
宮藤官九郎さんは 満島ひかりさんを起用する時は
必ずショートカットの気の強いややサディスティックな
性格を表に出す役向きを書かれますね。
『カルテット』の すずめ役とは随分 違う。
というか あのすずめ役は やはり彼女の代表作なのですよ。
おやおや 又『カルテット』だ・・・・。
『逃げ恥』と『カルテット』が立て続けだった
去年の秋冬は 奇蹟だったとつくづく思ってしまいます。

 菅野美穂さんは今後 クドカンドラマの常連になるでしょう。
凄く複雑な背景を持っているくせにあっけらかんとしている
その落差をカットごとに演じられる女優さんは 少ないです。
キョンキョンは おかえりなさいませ。の感じ。
後のクドカン組方々は いつもの通りどこからがアドリブだか
判らない やりたい放題。

ついでだからTBSをもう一本。
『陸王』
池井戸さん原作だから 良い銀行員と悪い銀行員で
勧善懲悪とモノ創り感動秘話。日曜劇場の最早定番です。
あのぉぉ それにしてもですよ 役所さんの鼻の下の髭
どうしても 私は 怪談噺の稲川淳二さんに見えてしまって
笑っちゃうんですよね。
 後味の良い日曜の夜を提供する
TBSのドラマ作りには敬意を表します。心の洗濯屋さんです!

最後に。綾瀬はるかさんドラマ。
今年はガッキーが夏で秋が綾瀬さんです。
日テレ『奥様は取扱い注意』
綾瀬はるかさんの 殺陣はあれだけアップだと
ご自分でおやりになってるのが明白になります。
天然ボケキャラですから そのギャップが 
半端ではございません。運動能力は高いが
言う事は 天然すぎる・・・・ なんだ
綾瀬はるかさんは 女優界の長嶋茂雄なんじゃないか!
発見です。でも最近の若い世代は長嶋茂雄さんをご存じない。
なんかそれって可哀想な気がするので 
綾瀬さんには みっちり天然発言しまくって頂きたい。
我々の世代は長嶋さんネタでどれほど 辛い時に
爆笑して助けられたことかわからんですからね。
若い衆よ 長嶋さんは芸人ではないですよ。
日本のプロ野球を代表するれっきとした大スター大打者です。
あれ?ドラマについて・・・
まぁ 孤児だった主人公が特殊工作員から足を洗って
戸籍を買って 別人になりすまし 或る富裕層の棲む街で
新婚の専業主婦として 嘗ての経歴を活かして
悪い奴等をやっつけるという 他愛の無い噺です。
余り面白くないんですけど 綾瀬はるかファンとしては
とりあえずチェック致します。『ホタルのヒカリ』のような
コメディエンヌ爆発とはいかないけれどアクションスターとしての
綾瀬はるかさんを 愉しむのも 良き事かな。
西島秀俊さん演じる夫も謎な存在なので 最終話に近づくほど
愛するダーリンとの哀しい別れになりそうでならなそで・・・
ややっこしいなぁ~ ややっこしいのがお好きな方々様は
どうぞ。
嘗て『MOZU』という謎めきすぎて失敗しちゃいました!
という例もございますが。あそこまで下手はしないでしょう。
なにせ『MOZU』は あの諸悪のイコンだるまを 
ビートきよしさんが演じるのじゃなくて
ビートたけしさんだったのです。これは酷い。
しかも『地獄の黙示録』のカーツ大佐を演じた
マーロンブランドを想定していたなんて・・・ 
勘弁してくださいよぉお。たけちゃんマンは
マーロンブランドほど立派な俳優じゃあ 決してございません。
莫迦の天才なのですから。俳優として天才なわけじゃない。

すいません 変なところへ落ち込んでしまいましたね。
いずれにせよ 妄言多謝。


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おやすらぎいただけましたでしょうか [小説と映画]

『やすらぎの郷』が駆け抜けた半年。
倉本聰さんは やはりコメディですね。
深刻なところもございましたが コメディがいい。
芸達者が揃いに揃って愉しかった。
石坂さん無しに在り得ないドラマと浅丘さんが
仰っていたらしいけど まさしく。
そして浅丘さんと加賀さんが 素晴らしかった。
もちろん 八千草薫さんが 姫でした。
永遠の姫っすね。今時あんな完璧な美人で
すてきなソプラノで ねぇ 一言で語れる女優さん
存在しませんね。もしかすると今後も。
おそらく
倉本さんは昨年このシナリオを書かれている際に
蓮實先生の『伯爵夫人』をお読みになって
秀さんの金まる潰しのエピソードを書きたくなったと
私は 推察致します。ちょっとハッピーちゃんが
可哀想すぎるだろうが!と思いますけど。
それほど蓮實先生の『伯爵夫人』は人を興奮させるのですよ。
って 倉本さんがそうだったか確証得ておりませんが。

 あのアズミとナオミのキャスティングだけはちょっと
私の独断と偏見で 敢えて申し上げますが
説得力無いと感じました。ちょっと平凡な顔立ちすぎる。
早見あかりさんぐらいキャスティングしてほしかった。
早見あかりさんだと80にして立つ!のも
無理からぬが ひと目で判ると思うのだけど。
そして菊村先生の御乱行後の冷静な大人の振る舞いに
棹さすごとき 事実にも だよねー の
ずっこけ方が 更に激しくなっただろうと。

 風吹じゅんさんとミッキー・カーチィスさんが
特筆ものでしたね。ことにミッキーさんの
麻雀で信子さんのお父さんに敢えて大逆転役満をつみこむ。。。
できんのか そんなこと と訝りつつ
彼が演じていると やれるんだ つみこみでぇと納得していた。
ミッキーさんの『カルテット』で 雀ちゃんの片思いに
「まぶしいねぇ!」で切り返すシーンが珠玉なのですが
お暇な方はチェックしてください。真紀さんの夫が出現する
前の回でした。あの一言の台詞をあそこまで輝かせるのは
つみこみで対面に役満させる人じゃないとできません。
と おそらく倉本さんもそう思ったに違いない。

『やすらぎの郷』について 又後日書くかもしれませんが
今回は この程度にさせて頂きます。

※『わにとかげぎす』が 結構最終回も素晴らしかった。
主役二人は次々と危機回避をご本人たちがするつもりもなく
為されてしまい なんだバースターキートンのスラップスティックを
観ているような爽快感が ありました。
その代り彼らを取り巻く悪党たちが 次々と自滅していく
様相は凄いけど。この主人公・富岡は
落語『文七元結』の左官の長兵衛と同様な仕儀を人として為した
ゆえにもたらされた至極のハッピーエンドというのは
贔屓の引き倒しでありますかな?
感情教育ですからね 小説も映画もドラマも。
なぜ感情教育が大事かと申せば
それは Youtubeで『ザ・シークレット』でもご覧ください。
あれ観ると なぁあんだ おいら若い頃から思考と感情の
二重螺旋構造化の努力なんてやってたもんね。
なのでした。
たかが小説でも たかが映画でも たかがドラマ 
じゃあないのです。

倉本先生も 名台詞書いてました 「姫は 心の洗濯屋さん」
だって。


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蓮實重彦先生の『伯爵夫人』 [小説]

一年前に発表された作品です。
ところで
私は蓮實重彦先生と敬意を込めて先生と書くのは
私が立教、ましてや東大でフランス文学の講義を
受けていたからではございません。
私の拙い学生時代の短篇映画を東京新聞紙上で
激励賜ったからであり 
先生の『監督小津安二郎』季刊『リミェール』などで
私は映画について深く学ばせて頂いたからでございます。

★『伯爵夫人』感想 ★

こんなに人を元気にさせる小説が 在っただろうか?
はっきり申し上げて エロ小説です。
江戸川乱歩のような 奇怪さも存分です。回転ドアに対する
蓮實先生の小説への仕掛けには 私も同様にして小説に書いたので
ちょっと嬉しかったです。ばふりばふりという擬音を私が
遣う事はなかったですが。
読み始めは 学習院→東大コースを歩まれた蓮實先生が
同様なる先輩たち 里見弴と三島由紀夫へのオマージュかと
思いつ 伯爵夫人と呼ばれる女性の素性が明らかになる頃には
永井荷風の香りなのか乱歩の地下愛なのか とクスクスし
金なに潰しとか熟れたおまなになにが頻出しだすと
その文章と場面展開の勢いに つかこうへいの
『戦争で死ねなかったお父さんのために』が 
私の頭の中で再生され 宇都宮師団の金なになに丸かじり野郎と
俺は言われたのさと伝法に言い返す有り様でした。
ボブカットが似合うのはガッキー以外いないと断じている
私には 複雑な思いを懐かれされ
可哀想な少尉殿の話には 安岡章太郎の『悪い仲間』と
小津安二郎が滅多にしなかった従軍話に 行軍が続く間
靴下と靴を乾かさない奴は死ぬ といったのが混じっている
とか こんなにハラハラドキドキさせ
読者を物語世界に引き摺り込んで置きながら 
その最中に私の中にある
小説映像や映画で記憶装置に無意識にでも貯蔵された何がしかを
脳内に乱舞させるのであります。 

三島さんの『豊饒の海』の本多成邦と同級生であろうかしら
と思える子爵家の孫たる主人公二朗。
その同級生に平岡というナルシスムが嵩じてマゾヒズムへ
顛倒した同性愛者をサラリと語り流すなんざ
白樺派の得意としたシニカルな嗤い方という芸ではございますまいか
ただ 金まるまる潰しや熟れたおまなになにが頻出するたび
私は 「蓮實先生 何を憤ってらっしゃいますか」
と 呟いておりました。
都合5時間で精読させて頂きました。
会話部が一か所を除いてすべて かっこ 無しですので
読み辛いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
これは 蓮實先生の教師たる一面でございます。
「」かっこ無しゆえにこそ 人は注意深く読まずにいられなくなる。
こういう仕掛けは デザインサイエンス革命のバックミンスター・フラー博士も
意図的になさいました。
人から『壊れた消火栓』とあだ名される独特な饒舌を奮ったのも
彼が生まれつきの教育者だったからであります。
そして この小説の饒舌さが 漱石の『猫』美学者・迷亭だと
思いつくのも御随意に。
漱石はあの饒舌さをイギリスにおけるラブレーかぶれと呼ばれた
小説家の書いたものから獲得していますが
蓮實重彦先生は 『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語』を
翻訳され、『きけわだつみの声』の編纂者の御一人でもあった
渡辺一夫先生の孫弟子にあたられるはずです。
渡辺一夫著作集の月報に渡辺先生が
フランス留学中のH君が
相変わらず尋常ならざる映画漁りをしているらしいが
大丈夫だろうかと書いておられしました。
そのH君とはおそらく
蓮實重彦先生のことだと思われるます。

今から二十年前
正直 私は 蓮實先生を目の当たりにした際
思わず「ガルガンチュワの生まれ変わりですか」と
お伺いしそうになったものでした。
故にこそ 反射的に その節私はParcoのエレベーターボーイとして
振る舞ってしまいました。あの節冒頭の激励への
きちんとした御礼を申し上げできずに 恐縮に存じます。

 蓮實重彦先生の仕掛けたマインドゲームを愉しまないなんて
 それを時間の無題遣いと申すのですよ。

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2017年春から始まったドラマたちよ [小説と映画]

『コードブルー3rd』
新垣結衣さんと毎週会える機会が失われるのが辛い。
何はともあれ それだけで幸福でした。
戸田恵梨佳さんは 『リバース』とは別人28号の役を
そつなく 好演。灰谷役の成田陵さんは『逃げ恥』とは
打って変わった役を好演。若手の演技派として
今後注目されていくでしょう。脇でも主演でも期待できる。
成りきり集中力の高さが別格。
ガッキーはダンスがなくってもよいのだった。
ただ 話は ピアニストの少女の脳腫瘍の後遺症だとか
山Pの藍沢のキャリアアップだとか 盛り込み過ぎだ。
ワンクールの量じゃない。患者が繰り広げる
『ER』の社会性には足元にも及ばないのは
フジテレビの戦略の問題なので致しかたない。

『黒皮の手帳』
シナリオのテンポが速すぎる。こちらも
2クール必要なのを無理矢理
1クールで語る窮屈さが 淋しかった。
ただ武井咲さんは好演。安島の結婚相手になる
NHKで野田さんというドラマの主人公をしていた
女優さんがよかった。出番は少なかったけど
脇役ながら 光っていた。すいませんお名前も確認せず。
伊東四朗さん演じる長谷川会長が 急変して牙をむく
あたりは かなり無理が在ったと思う。
最後の罠も ラストの武井さんの謎の微笑も
私は 少し違和感が残った。視聴者の想像力に委ねすぎ。
芥川龍之介の『羅生門』の黒滔々たる闇に消えた 
の余韻とは なっていない と私は思う。

『わにとかげぎす』
実は未だラストは観てません。本田翼さんに
早口させない方が もっとよかった。
どうしても早口になるのなら 監督が台詞を削ってしまうべきだ。
成瀬巳喜男監督は本読み段階で墨で塗りつぶして
脚本家の水木洋子さんといつも喧嘩していた。
特筆すべきは
殺人鬼上原を演じた俳優さん この人が秀逸だった。
お名前調べたのに忘れてしまった。失礼!
蟹江敬三さんとか内藤剛志さんの如く
悪役専門から次第に主役を張るタイプがやっと出てきた。
大滝秀司さんも 倉本聰さんの『2丁目3番地』で
かなしき税務署員を演じるまで悪役専門だった。
その役以来『うちのホンカン』で八千草薫さんと夫婦役まで
のし上がるのに時間は掛からなかった。
それにしても画作りは さすがTBS。
ロケ場所も脇役の顔の揃え方も巧い。
世界の北野監督も
この周辺をもっと気にした方がよいだろう。

『やすらぎの郷』は おなかいっぱい。
倉本聰さん凄すぎ。やりすぎ。でも大成功!
テレビドラマってこんなに面白いものだったんですね
と多くの人々が世代を超えて納得しただろう。
宮藤官九郎さんも坂元裕二さんも負けちゃいられんよね。

 八千草薫さんの出番がなくなって哀しい。
八千草薫さん演じる大女優・九条摂子姫さんが亡くなる前に
彼女を称して 心の洗濯屋さんと言い切ってくださったのは
倉本聰さんの極め付け名台詞だった思います。
心の洗濯屋とか心の掃除人になるのが
役者やシナリオライターやスタッフの使命なのだ。

ところで 若き日の八千草さんが主演された
『三四郎』の映像が引用されていたけど
捜して観ないと♪
ただ 漱石原作映画って
どうしても原作に負けるのです。
なぜなら 漱石の小説は読み手の映像的想像能力を
相当の腕力で引き出させる言葉の力が別格だからです。
そして小説という存在の役割は
我々の映像=イメージ能力を鍛える ということです。
MindGameをしに生まれて来た人間存在にとって
感情教育の目的地を其処へと明確にした
夏目漱石の偉大さについては 余計かもしれませんが
此処にしたためます。

このドラマについては いずれ別に稿を改めます。
未だラストまであれやこれやあるようだし。
浅丘ルリ子さんが このドラマは石坂浩二さんだから
成立したと仰っていたけれど 全くその通り。
まぁ 言わずもがなのことですが
高倉健さん もう少し長生きしてこのドラマに
秀さん役で出てほしかった。藤竜也さんも好演されてますが
高倉さんあてがきで さぞやり辛かったでしょう。


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あくまで 小説ネタですから [小説]

本気にしないでくださいね。 こんな考え方もあるかもです。
但し以下のネタで私自身は小説を書かないと思う。

現在の総理大臣が 都合が悪い状態になると
半島の独裁国家はミサイルを発射して
日本国内の総理大臣批判のヒートアップを消火している。
これは 結構事実かもしれません。

昨日 何気なくネットで見つけた記事。
半島の独裁国家は 中国東北部 つまり旧満州帝国を
初代独裁者の時代から割譲を欲求しているそうです。
つまり 核開発と核実験は 
表向きは米国に対峙するためですが 実際の
標的は 中国なのです。初代独裁者と毛沢東の間で
口約束があったとか・・・ 二代目は更に いつですか
と迫ったそうですから。

満州における 旧日本帝国陸軍 悪名高き
関東軍は 敗戦後 ソ連と闘うことを殆どせず
満州の日本人を見殺しにして 半島に居座り
現在の半島独裁国家を築く・・・・。
日本の軍閥 軍需産業の人と技術を戦後の
ドサクサに紛れて 貯えた。都市伝説ですなぁ。
でも 在り得ないことはないんです。

以上の3点をダイナミックに展開するのが
天皇の黄金 ゴールデンリリーと称される
隠された金本位制の正体に迫ることですが

そんなもの解明したら 殺されますがな。

ところで 日米開戦の引き金になった
ハルレポートは 米国に居たソ連のスパイたるボルシェビキが
ハル長官の秘書官になっていて 彼が書いたものであることは
つい最近 明らかになりました。
本当のハル長官の日本への要求は
満州に米英軍の駐留を許可し 反共産で蒋介石とも
連動しソ連の南下も食い止める
だったそうですから
それが本当に来ていたら
最後通牒とはなっていなかったでしょう
 
そして 昭和帝が九段下の神社に参拝するの拒否した
理由として語られている A級戦犯合祀 とくに
あの憲兵あがりの総理大臣、この人は
ポツダム宣言受諾にあたり
英国、中国の仲介を嫌いソ連に仲介を頼んだ愚か者です。
今の総理大臣もロシアと仲良くなりたがってるのは
偶然でしょうかしら

ただ 昨日 独裁国家への制裁の行き過ぎを止めたのは
ロシアの大統領です。
石油全面輸出禁止を取り下げさせました。
「そんなこしてみろ 日米開戦と同じ口実を
 関東軍に与えるだけじゃないか」
と彼が仰ったとは思えませんが さてさてどうですかね

 ところで TBSの警察を舞台にした歌舞伎ドラマで 繰り返してました。
 【敵は味方のふりをする】
これって 本当なんですね。歴史上も。

 思い付きの小説ネタですって。
信じる人などこの世に一人もいないはずです。
ねぇ 信じませんよね ねぇ
 

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ちょっとお久しぶりですけど [小説]

ふくろうさんから 『私が小説家になろうとした理由』という記事へ
3年ぶりに激励のコメントを賜りました。
ありがたい! まことに ありがたい。沁みますね。

ところで
チンチラまじりの、ライオン風の毛並をしているので
私がエルザとあだ名した野良猫がついこないだまで
二匹の子猫を引連れていたのに
暫く姿を見せなくなっていました。 
昨日まで爽やかな晴天の下近所の八幡様の大祭で
街は賑やかでしたが 今日は朝から雨模様。
サッシを開けて空の具合を眺めたら
目の前の大家さん方の軒下に在る
発泡スチロールに土を盛った
プランターから ニャアというか細い声。
見ると 随分毛が少なくなったエルザが一匹。
暑くなり自然に抜けたとは思えない。
しかも その目つきが鋭くなりすぎていた。
周囲に子猫の姿がない。人間への不信感を露わにした
しかも 悲しみにくれたような気配を漂わせていた。

私の小説において 猫はエジプトの猫の神様のような
役割を果たす場合が多い。あのエジプトの猫神は
実は宇宙人だという説があるように
ステロタイプの異星人グレイは 猫に似ているのも
あながち 偶然の一致ではない。だから宇宙人の仮の姿として
私の小説に登場している。
又 猫はすぐさま七回生まれ変わると言われるように
パラレルワールドの時空跨ぎを案内する能力がある。
私は そう信じているし そう定義している。
        ※

 話はいきなりサッカーになる。作家ではなくて。
いつの間にか日本代表は6大会連続でWorld Cupに
出場することになっていた。 
本田選手と香川選手無しで 2-0で天敵豪州に勝った。
何よりも 完封したのが 驚きだった。
現日本代表監督になって以来 格下相手に失点が多く
いっそ本田選手をベッケンバウアーの如きリベロにしたらと
思っていたけど まぁ 世代交代だと騒いでいるらしい。
確かに いつまでも本田と香川でもない。
かといって じゃあ 彼らよりも欧州で通用しているのって
なんのことはない 同世代の長友選手じゃないか!
しかも豪州戦の先取点は 長友選手のゴールといってもいい。
よくオフサイドとられませんでした♪だった。
二点目の井手口選手のミドルシュートは 原口選手と頑張って
相手ボールを奪取して 豪州の守備陣を引き寄せながら
パスだすと見せかけて撃ち込んだ見事なシュートでした。
でも ブラジル大会で本田選手が前半 ヤヤトゥーレ選手の
タックルかわして撃ち込んだミドルの方が 凄かったわ。

 ザッケローニ前代表監督が 日本代表の唯一の弱点は
『臣従関係に囚われる』というハートの問題だと指摘した。
そう。でも仕方ない。霊主体従だから日本人の本質は。
だからと言ってその霊主体従の意味は 
霊が原因で物質界が結果ということを忘れるな と 
日月神示には明確に表記されている。
つまり畏れ敬うべきだが 神は人間という土台がなければ
神なりえないのだから まつろえ まつれ 祀れと在る。
つまり まつろえとは 幼子が親の手にまつろうが如く
親を信じその手に触ろうと笑顔で付いてくるあの姿だと
日月神示には 書いてあるから 本当の意味で
現在の日本人が 神に対して 霊主体従しているのではない。
寧ろ その霊主体従を逆手にとって人間心で勝手に解釈し
上位下達 自分より上にある人には隷従すべしになる。
現内閣の米国に対する姿勢もまさしく隷従です。
幾ら憲法9条を改正しても 日本精神は取り戻せません。
それでも アメリカ様の言い成りになるために 
治安維持法の復活 共謀罪も強行採決し 
次は不敬罪を復活させますると
天皇陛下は二の次で 米国様にそう誓いを立てる
愛国者の振りして売国奴の日本会議方々様です。

 サッカーの話が 変なところへ イッテルゾナモシ。

 美しの国日本というのは 間違いでして
 写し、現しの国が神道の本意であることを
我々は 天武帝持統帝以来 誤魔化されているのである。
何を写すのか現(うつつ)にするのか 
それは 神の意です。
しかし 神は我々の中にも存在するのです。
一方的な外の神からの押し付けなど 在り得ないのが
本当の 神の道、神道であることを 皆さまゆめゆめお忘れめさるな!
日月神示の偉大さは それを明らかにされたこと。
この原理でいけば ジョンレノンの『Mind Games』と合致します。
『Mind Games』のイントロ その初っ端
頭上から一閃の光明が降りてくるような音の表現に私は
改めて今頃感嘆する。 
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